アイロンの水、毎回捨ててる?「入れっぱなしだけど…」「精製水がいいって本当?」→メーカーに聞いた

東寺 月子 東寺 月子

「スチームアイロンの水、何使っている?」という投稿が話題になりました。「精製水がいいらしい」「水道水でしょ」とさまざまな意見が上がっていましたが、それとは別に多かった疑問が「そもそもアイロンの水、毎回捨てるべきなの?」「私はいつも入れっぱなしにしているけど」という声。

口に入るわけじゃないとはいえ、水を入れっぱなしにしておくのは不衛生では?水にこだわると白い結晶が付かないって本当?など、アイロンの「水」にまつわる疑問について専門家に聞いてみました。

水を入れたままにしておくと「水垢が付着する恐れが」

スチームアイロンの製造を手掛ける『パナソニック』のランドリー・クリーナー事業部・国内マーケティング部の中村優希さんに伺いました。

ーーSNSで一番多っかた疑問は、「スチーム用の水は毎回容器から捨てないといけないのか」ということでした

「水は、毎回捨ててください。なぜかというと、容器の中に水垢が付着してしまうからです」

ーーそもそも、水垢はどうしてできるのですか?

「水垢とは、水道水に含まれるカルシウムなどのミネラル分が固まったものなのですが、水を容器に入れたままにしておくと、水自体は蒸発してなくなりますが、含まれているミネラル分は残るので、それがどんどんと蓄積して、白い輪状の跡になるモヤモヤとした汚れとなって現れます」

ーーSNSでは、「アイロンに白い結晶が付着しているのが気になる」という声も多かったですが……

「これは水道水に含まれるカルキや、先ほど水垢の話のときにも出てきたミネラル成分が結晶になったものです。これが付かないようにする対策として、目詰まり防止機能があるアイロンを使用する方法も。当社のWLシリーズにもこの機能を搭載しています」

 精製水が有効というのは……「本当です」

ーーこの"白い結晶”が付かないようにするには、「精製水を使うと有効」という声もSNSで上がっていました。これは本当なのですか?

「本当です。精製水はミネラル成分を取り除いている純度の高い水のため、白い結晶の元となる成分がほとんど含まれておらず、結晶ができにくくなります。ただ、精製水は腐りやすいので、絶対に水を入れっぱなしにしてはいけません」

アイロンに白い結晶が付着することが気になる人は、目詰まり防止機能付きのアイロンを使用する、精製水を使う、というのが簡単な解決方法のようです。

ちなみに、ミネラルウォーターをスチームアイロンの水として使用することは絶対にNGなんだそう。「ミネラルが豊富=白い結晶の原因となる成分がほかの水より多い」ということなんだそう。くれぐれもご注意を。同じような理由により、最近人気の香りのついたファブリックウォーターもNG。使用する場合は、霧吹きなどで直接生地に吹きかけるといいとのことです。

タンクの水を空にするには 「このひと手間でOK」

ーーアイロンを片付ける時、うまく水を容器から全部出せている気がしなくて。完全に出すことは不可能なんでしょうか?

「水を捨てた後にスチームボタンを押し、スチームを出し切ってください。同じように、ショット付きアイロンなら余熱を利用して、空打ちショットをするのもお勧めです」

水を入れる容器に水滴がついている程度であれば、使用上も保管上も特に問題ないとのこと。「容器を洗浄する必要もないですし、そんなに神経質にならなくていいですよ」

 スチームアイロンには、たくさんのメリットが!

ーーそもそも、アイロンに水を入れるのも面倒だから「スチーム機能を使わなくていいのでは?!」と思ってしまいますが……

「スチームを使うメリットは、いろいろあるんです。やはり一番は、シワが伸びやすく美しい仕上がりになることですね。たっぷりのスチームでシワを伸ばしたら、最後にドライモードでアイロン掛けをして仕上げるのがお勧めです。こうすることで、着た時にできる戻りジワを防止する効果も。

ほかにも、除菌効果や脱臭効果もあります。上手に使えば、伸びきってしまった生地のヨレを整える効果も。ぜひ、いろいろと活用してください」

これからの季節に活躍するニットも、伸びがちな袖口にスチームを当てればキュッと整えることができ、コートに付いた気になるニオイもさっとアイロンを当てるとオフできる……など、活躍するシーンはさまざま。

上手に使いこなせばスチームアイロンはメリット満載です。ぜひ、活用してみてください。でも、くれぐれも容器の水を抜くことをお忘れなく!

パナソニックから、2023年10月に【コードレス スチームアイロン WL08シリーズ】が発売。9年連続アイロン国内出荷台数ナンバーワンのパナソニックによる充実の機能が満載です。もちろん、「白い結晶」によるスチームの目詰まり防止機能も搭載しているので、こちらもぜひチェックしてみてください。

パナソニック
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