ペットホテルに預けたままにされた犬
こむぎちゃん(7歳・メス)は、ある若い夫婦がに飼われていたが、飼育放棄された。彼らは、「赤ちゃんが犬アレルギーで飼えないけど、手放すには惜しい」と、しょっちゅう会いに来ていたが連れて帰ることはなかった。
そのまま数か月間預けていて、こむぎちゃんは孤独と不安に苦しんでいたが、夫婦がこむぎちゃんのSOSに気づくことはなかった。友人からそのことを聞いた吉田さんが夫に話すと、「そんなひどいことするなんて!ウチが引き取る!」と言い、迎えに行ったという。
精神安定剤を服用しながら頑張る毎日
2018年3月3日、こむぎちゃんは吉田家にやってきた。しかし、初日はパニックを起こして脱走してしまった。
「過度のストレスを抱えていました。数日後にうつ病とパニック障害に苦しんでいると分かりました。」
こむぎちゃんは基本的には人懐っこいので落ち着いたら大丈夫そうだったが、わがままで自由奔放、キレやすく驚きやすい性格で、パニックになり人間に噛み付くなどした。
「めちゃくちゃ手がかかりそうだと思いました。今では精神安定剤を服用しながら本人も頑張ってくれています」
「こむぎ」という名前は、元の飼い主が名付けたものだったが、吉田さんはこむぎちゃんのことを思い、その名前を変えずに受け入れた。
こむぎは内弁慶で、家の中では元気いっぱいで活発だが、外では非常にビビリ。
「生後2ヶ月の子犬やヨタヨタやっと歩いている15歳のコーギーにも負け、唸りもせずにビビリ倒して逃げました。でも、我が家の伝統の水飲みは、先住の太陽と半蔵の後ろに並べるようになりました!」
夫はトラック運転手でほとんど家にいないのだが、3匹を迎えて毎日楽しいという吉田さん。こむぎちゃんは毎日笑わせてくれるそうだ。
「ここに嫁いできて山暮らしで不安でしたが、にぎやかに過ごしていて私が助けてもらっています。大変やし、犬次第で予定が変わるし、お金もめちゃくちゃかかりますが毎日が楽しいです」