株式会社ハルメクホールディングス(東京都新宿区)の『ハルメク 生きかた上手研究所』は、全国の50~79歳の女性476人を対象に「シニア女性の健康に関する意識と実態調査」を実施しました。調査によると、健康に関する価値観は「一生自分の足で歩きたい」「ボケたくない」が多数となった一方で、「長生きしたい」は少数派となり、「長生きはしたくないが、健康寿命は延ばしたい」と考えている人が多いことが分かったそうです。
調査は2023年9月にインターネットで実施されました。
まず、「健康に関する価値観」を複数回答で答えてもらったところ、特に「一生自分の足で歩きたい」(89.7%)、「ボケたくない」(82.6%)などが多くなったその一方で、「長生きしたい」という人は7.4%に留まっており、「長生きはしたくないが、健康寿命は延ばしたい」と考えている人が多いことが分かりました。
他方、「健康に関する悩み」としては、「健康のための活動をしたいが、継続的に行うことが難しいと感じる」(42.9%)が最多となった一方で、「健康全般に関する意識、悩みはない」(22.9%)も2割を超え、70代では32.2%を占めています。
続けて、「今後悪くなりそうで不安を感じている体の部位」を複数回答で答えてもらったところ、「目」(45.4%)、「歯」(38.4%)、「腰」(37.6%)といった回答が上位に並びました。
さらに、「現在は悪くないが、心配している体の部位」を「今後悪くなりそうで不安を感じている体の部位」と「現在調子に悪い体の部位」の回答差分でみると、「脳」(+22.7pt)が最も多く、次いで「血管」(+16.0pt)、「心臓」(+10.9pt)となりました。年代別では、50代が「ひざ」(+13.6pt)、60代が「耳」(+15.7pt)、70代が「腎臓」(+8.5pt)がそれぞれ最多となっています。
また、「今後悪くなりそうで不安を感じている体の症状」を複数回答で答えてもらったところ、「疲れやすい/疲れが抜けない」(45.0%)、「骨粗しょう症」(33.0%)、「自立神経のみだれ」(26.5%)などが上位に挙げられました。
さらに、「現在は悪くないが、心配している体の症状」を「今後悪くなりそうで不安を感じている体の症状」と「現在調子に悪い体の症状」の回答差分でみると、「骨粗しょう症」(+19.1pt)、「尿もれ」(+10.9pt)、「嚥下障害」(+10.1pt)という結果になりました。年代別では、50代と70代が「嚥下障害」(50代+6.4pt・70代16.9pt)、60代が「自律神経のみだれ」(+12.5pt)がそれぞれ最多となっています。
最後に、「1年間で健康にかけている平均金額」を複数回答で教えてもらったところ、「運動サービス(フィットネスジムなど)」(金額構成比27.6%)が平均「3万5567円」で最も高く、次いで「医薬品・医療品」(同17.8%)が2万2876円、「サプリメント」(同15.3%)が1万9767円となり、全体の合計は平均「12万8829円」となりました。これを年齢別で見ると、70代は「運動サービス(フィットネスジムなど)」の全体における金額割合は31.2%となり、他の年代よりも高くなっていたそうです。
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【出典】
▽ハルメク 生きかた上手研究所調べ