【なぜ?】本拠地の京セラドームから7駅離れた大阪・鶴橋駅にオリックスの巨大メッセージボードが登場 ファンの駅員が企画「関西ダービー盛り上げたい」

小森 有喜 小森 有喜

いよいよ開幕するプロ野球の日本シリーズ。大阪市生野区のJR鶴橋駅が、オリックスファンから応援コメントを募る巨大なメッセージボードを掲示し、ファンの間でひそかな「聖地」になっている。本拠地・京セラドーム大阪の最寄り駅は、7駅離れた大正駅。なぜ鶴橋駅が、ここまで大々的なキャンペーンを…?

企画を担ったのは、駅員の中野雄介さん(37)と、森﨑瑞穂さん(27)。2人とも大のオリックスファンで、中野さんは近鉄時代から30年ほど応援を続けているという。同駅にいる55人の駅員のうち、オリックスファンは計5人。「職場にたくさん仲間がいてうれしい」と口をそろえる。

もちろんファンの多さも企画を立ち上げるきっかけになったが、日本シリーズの相手が阪神になったことでより機運が高まった。「59年ぶりの関西ダービーを、大阪環状線の駅として盛り上げたい」と中野さんは話す。

ボードは10月24日に設置。駅の利用者がX(旧ツイッター)に写真を投稿したことでファンの間で話題になった。「至る所阪神一色の中、デカデカオリックス応援コーナーで泣いた(涙)」といった投稿もあり、メッセージを書くためだけに鶴橋駅を訪れた、という人も相次いでいる。

その結果、2日ほどで当初のスペースはいっぱいに。「目指せ日本一」「最後に勝つのはオリたちや!」「D(どんでん)岡田よりT岡田!」など、思い思いのコメントであふれた。自らカラーペンを持参したり、好きな選手の写真を貼り付けたりする熱心なファンも。メッセージを書いてもらう紙は当初の400枚では足りなくなり、ボードの幅も3m10cmから、さらに80cm拡張するなどした。

2人は「ここまで反響があると思わず、とてもうれしい」と喜び、「日本シリーズの試合前にぜひ立ち寄ってほしい。まだ余白があるので皆さんの応援コメントをたくさん寄せてください」と呼びかけている。

近くに住んでいるパートの50代女性は「オリックス頑張って!大好き♡」としたためた。「オリックスファンの熱い思いがこうして集まる場所があるのはいいですね」と笑顔だった。

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース