オリックスファンは阪神との”関西ダービー”を望まず?「阪神しか注目されなくなる」「全試合アウェイに」…温度差あらわに

小森 有喜 小森 有喜

18日に始まったプロ野球のクライマックス・シリーズ(CS)ファイナルステージ。初日は阪神、オリックスがともに勝利し、日本シリーズでの「関西ダービー」実現に一歩近づいた。その期待度について両チームのファン計100人にアンケート調査を行ったところ、阪神ファンから熱望する声があがる一方、オリックスファンの半数以上から「実現してほしくない」という回答があった。その温度差の理由とは…。

調査はインターネットのほか、阪神甲子園球場、京セラドーム大阪の周辺で実施。回答者のうち阪神ファンとオリックスファンがおおよそ半数ずつで、両チームとも好きだという人が3人いた。

「勝っても負けても阪神がニュースに…」

関西ダービー実現への期待度については、実現してほしい▷できれば実現してほしい▷実現してもしなくてもどちらでもいい▷あまり実現してほしくない▷ 実現してほしくないーの5段階で表してもらった。

「実現してほしい」「できれば実現してほしい」と回答した人は、阪神ファンは96%だったのに対し、オリックスファンではわずか21%。逆に「あまり実現してほしくない」「実現してほしくない」を選んだ人が52%と半数を超える結果となった。

オリックスファンからは「阪神ばかり注目されるのは目に見えているから」(20代女性)、「勝っても負けてもニュースは阪神のことだけになりそう」(20代男性)、「在阪メディアの扱いが阪神偏重」(60代男性)と、ニュースでの扱いを懸念する意見が目立った。「多くのメディアで阪神を中心に取り上げられ、前年日本一のオリックスがヒールになることすら考えられそうで…」(20代女性)と心配する人も。「オリックスが全試合アウェイになる気がする」(50代男性)と、ファン数の差に言及する人も少なくない。

実現を望むオリックスファンの声としては「直接ぶつかり合って実力を証明し、人気で上回れる絶好の機会」(20代男性)、「阪神に勝つって気持ちいいじゃないですか」(50代男性)といったものがあった。

一方、阪神ファンの回答では「関西が盛り上がる」という趣旨の回答が多数。「関西の同志だから」(70代女性)「関西人の夢やんか」(60代男性)と、実現を強く望む声が目立った。「村上投手と山本投手の投げ合いが見たい」(50代女性)、「両チームとも2位との差が大きく、日本一を競う日本シリーズにふさわしい」(30代男性)という意見もあった。

勝つのはどっち?虎党・オリ党の熱い思い

もし関西ダービーが実現した場合、勝つのはどちらか?。この質問にも両チームのファンから熱い回答が寄せられた。

阪神ファンからは「岡田監督を信じている」(60代女性)、「岡田監督がアレを連れてきてくれそう」(50代男性)と、監督の手腕を評価する声が目立った。「本拠地甲子園の応援を受けた時のパワーと勢いは底知れないものがあると思う。フォアボール一つがオリックスにとっては大ピンチのように感じるのではないでしょうか」(30代男性)と熱烈な声援が流れを引き寄せるとの意見も。

「オリックスは投手力が高いものの、野手の成績ではパ最下位の日ハムと比べてもあまり変わらない。シーズンを通じて投打のバランスが良かった阪神に分がある」(30代男性)と冷静に分析する人もいた。「正直オリックスの方が強そう」という人も8人いたが、38年ぶりの日本一に向けた虎党の熱い思いは一致していた。

一方のオリックスファンでは「経験」「投手力」という言葉を使った回答が目立った。「2年連続で日本シリーズの舞台に立っているから、経験値が違う」(20代男性)、「阪神の投手陣もかなりのものだけど、修羅場をくぐり抜けてきたオリックス投手陣の方が一枚上手と思う」(60代男性)など。

今年6月の交流戦ではオリックスが阪神に2勝1敗で勝ち越しており、「阪神戦のオリックスは目の色が違う」(20代男性)と期待する声もあった。

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