ひどく怯えた眼差しに…「早く安心させてあげないと」 ケージに3年間閉じ込められていた“繁殖猫”が人に心を開くまで

古川 諭香 古川 諭香

お迎えから4カ月に初めて触れた!

飼い主さん家族が心がけた“優しい見守り”は、ちゃんとくっこさんの心に届いていました。お迎えから、約4カ月後。ついに嬉しい出来事が!初めて、くっこさんの首を撫でることができたのです。

「ゴロゴロしながら、じっとしていました。それまでは遠くから名前を呼んで近づいても、すぐに逃げていたので、一度も触れることができませんでした。けれど、この日を境に、少しずつ触ることができるようになっていきました」

この子はきっと甘え方を知らず、甘えることを経験したことがなかったから戸惑っていたんだ。そう感じた気飼い主さんは、ますますくっこちゃんのことが愛しくなりました。

「今では明け方やお昼寝時にベッドへ上がってきて、私の左肩で一緒に寝ます。その時、左手を首に回し、ぴったりとくっついて私の顔を見て甘える姿が本当にかわいい。耳が後ろに引っ張られて、怪獣みたいな顔に変身する、あくび姿もかわいいです。」

くっこさんは出窓に乗るステップ台となっているミニテーブルの前に飼い主さんが座ると、顔を傾けてコトンと倒れ、触ってアピールをすることも。

また、旦那さんが使用している耳栓が大好き。旦那さんが起床してリビングに来ると、ベッドの上に耳栓が落ちていないか探しに行きます。

「見つけると、咥えながら急いでリビングに来て遊び始めます。一心不乱に遊ぶその姿が、ちょっとコミカルです」

ただ、繁殖猫として扱われていた心の傷が垣間見える瞬間は今でもあります。例えば、捕まえられたり、抱っこされたりするのが苦手。

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