「うちにおいでよ」猫さんと運命の出会い かじられて耳はなく傷だらけ「お外に戻すなんてできない」

渡辺 晴子 渡辺 晴子

「動物病院でたまたま知り合った男の子
お話を聞くと手術は受けたがお家がなくお外に帰るとの事、傷だらけでお耳もかじられてありません!運命を感じ連れて帰ることにしました。うちにおいでよ 今日からうちの子名前はブーちゃん」

愛知県一宮市内で保護猫活動に取り組むボランティアのhinatabocco.kさん(@hinatabocco_k)が、動物病院で出会った耳がない傷だらけの白猫ちゃんをおうちにお迎えしたことをX(旧Twitter)に投稿。満身創痍の白猫ちゃんのおうちが見つかったことに感激する人たちから、たくさんのコメントが寄せられるなど話題を集めました。

「きっと今までつらい経験をしてきたろうから、これからはその何倍も幸せに生きてほしい」

「寒くなる時期に傷だらけの身体ではきつかったね」
「きっと今までつらい経験をしてきたろうから、これからはその何倍も幸せに生きてほしい」
「今日から、楽しいお家ができたんですね。良かったですね」
「見つめてたね 運命感じたのかな」
「お外で大変な思いをしたね。辛かったね。もうこれから安心だね。」

多くの人たちの心を打った投稿。白猫ちゃんとの出会いやおうちにお迎えした時のことなどをhinatabocco.kさんに聞きました。

動物病院で別のボランティアが保護した白猫 去勢手術を終え、お外に戻すと聞いて…

──運命の出会いだったという白猫ちゃん。お名前をブーちゃんと付けられたそうですね。

「はい。ブーちゃんは8歳くらいの男の子です」

──動物病院に行ったのは?

「病院へは注射や処置などをお願いするため子猫を含め5匹の子たちを連れて行きました。現在、足のちぎれた茶虎ちゃんや虐待で首に火傷をした子たちが入院中ですので、面会しようと入院の子たちがいる所へ行きました。そこに去勢・避妊手術の終わった子のお迎えに来ていた他の保護ボランティアさんがいたんです」

──そこにブーちゃんがいたと。どんな様子でしたか。

「キャリーの中に大きくて傷だらけの白猫ちゃん、ブーちゃんがいました。歯もなく耳もかじられてありませんでした。お迎えに来ていたボランティアさんに傷だらけの理由を聞いてみると、『猫同士のけんかだと思われます。いつも傷だらけでひどい時もある』とのこと。私が『外に戻すのですか?』と尋ねると『居場所がないので…』と言っていました。そんな傷だらけのブーちゃんをお外に戻すなんて…と思ったんです」

──そこで、ブーちゃんをおうちにお迎えしようと思ったわけですね。

「そうです。キャリーをのぞくと悲しい目をしているような気がしました。よそのボランティアさんのお世話している猫ちゃんなので、とても言いづらかったのですが…『この子を連れて帰ってもいいですか?』と尋ねるとご快諾をいただきまして。もう一度キャリーをのぞきブーちゃんに、『うちにおいでよ』と声をかけ連れて帰りました」

──おうちにお迎えした時のブーちゃんは?

「うちに着くとたくさんの猫たちが暮らす『ハウス』に圧倒されている様子でしたが、ご飯もいっぱい食べてもふもふのベッドでのんびりしています」

──ブーちゃんはこれからどうなる?

「今後は里親さんを探すのか?終生ハウスで暮らすのか?ブーちゃんの様子を見て決めていきます」

傷だらけのブーちゃんとの運命的な出会いを果たしたhinataboccoさん。ブーちゃんは、たくさんの猫ちゃんとともにゆったり過ごしているそうです。

  ◇  ◇

少しでも多くの猫たちに救いの手が差し伸べられればと保護活動に取り組むhinataboccoさん。11月から競馬場で暮らす猫たち150匹を保護するプロジェクトを「READY FOR(レディフォー)」でクラウドファンディングにチャレンジ予定だとか。「厩舎移転のため遺棄され増えてしまった猫たちを救いたいと思います。中には病気で治療が必要な子たちもたくさんいます。クラウドファンディングに皆さまの温かいお気持ちをよせていただけるとうれしいです。よろしくお願いします」と話してくれました。

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