みなさんのなかには「頑張って働いているのにお金が貯まらない!」という人も多いのではないでしょうか。そこで、全国の10~60代以上の男女500人(女性293人/男性207人)に「お金が貯まらない理由」に関する意識調査を実施したところ、「十分に貯蓄できている」と感じている人は約1割に留まることが分かりました。また、お金が貯まらない理由はダントツで「収入が少ない」が最多となりました。
株式会社ビズヒッツ(三重県鈴鹿市)が運営するビジネス上の問題解決を考えるメディア『Biz Hits』が、2023年8月にインターネットで実施した調査です。
まず、「貯蓄」について聞いたところ、「十分にできている」と答えた人は12.4%で、「まあできている」と答えた人を合わせても29.6%となり、現在の貯蓄額や貯蓄のペースに満足している人は少数派であることが明らかになりました。
さらに、「毎月、収入の何割を貯蓄していますか」と聞いたところ、「ほとんどしていない」と答えた人が26.8%で最も多く、次点は「収入の1%~5%未満」「収入の20%以上」(いずれも20.2%)でした。
そこで、「お金が貯まらない理由」を複数回答で答えてもらったところ、ダントツの1位は「収入が少ない」(134人)でした。次いで、2位「必要な支出が多い」(87人)、3位「計画性がない」(83人)、4位「収入が不安定」(46人)と続き、全体的には支出に関する回答のほうが多くなりました。回答者からのコメントは以下の通りです。
【1位:収入が少ない】
▽収入が少なくて、生活費ですべてなくなってしまうから(30代女性)
▽病気で十分に働けなくなり、収入が少なくなったため(40代男性)
▽収入が低く、貯金に回せる金額が少ないから(50代女性)
【2位:必要な支出が多い】
▽食費や子どもの学費などで出費が多く、貯められません(40代女性)
▽支出が多く、収入がなかなか追いつきません(50代女性)
▽自分の家賃だけではなく、親の家賃も一部支払っているので余裕がない(30代男性)
【3位:計画性がない】
▽趣味や美容にお金を使いすぎてしまう(20代女性)
▽貯蓄に回す額を定めていないため、つい使ってしまう(30代男性)
▽遊びに誘われたら断れず、ついお小遣いを使ってしまうからです(50代女性)
【4位:収入が不安定】
▽残業の有無で給料が大きく変わるため安定しない(50代男性)
▽配送業の個人事業主をしており、月により仕事量がバラつくため収入が不安定(20代男性)
▽アルバイトのため収入が不安定。季節によって仕事が減少することもある業種なので、働きたいのに仕事がないこともあります(30代女性)
◇ ◇
では、「お金を貯めるための工夫」はどのようなことをしているのでしょうか。複数回答で教えてもらったところ、最も多かった回答は「節約する」(179人)でした。次いで、2位「副業する」(145人)、3位「投資する」(74人)、4位「先取り貯金する」(65人)と続き、大きく分けると「支出を減らす」「収入を増やす」「貯金しやすいシステムをつくる」の3種類となりました。回答者からのコメントは以下の通りです。
【1位:節約する】
▽無駄なものを買わない(20代男性)
▽食費を抑えたり、節電したりしています(50代女性)
▽コンビニではなくスーパーやドラッグストアで買う。ネットショップで買い物をするときは、すぐに買わずに他商品・他サイトと値段を比較する(30代女性)
【2位:副業する】
▽アルバイトで副業をして、収入を増やしている(20代男性)
▽副業をいくつか持って、長く継続できるものを見つける(40代女性)
▽クラウドソーシングなどで副業をして、隙間時間を有効利用してお金を貯めている(30代女性)
【3位:投資する】
▽iDeCoやNISAで老後のために貯金している(30代女性)
▽米国株に投資して、配当金で不労所得を得ている(30代男性)
▽インデックス投資や高配当投資により、給料と別の収入源を持つようにしている(50代男性)
【4位:先取り貯金する】
▽給料が入った瞬間に貯金用通帳に移す(30代男性)
▽給与天引きの財形貯蓄をしている(40代男性)
▽収入があるときに貯蓄分を先に取り分けて口座に入れてしまう(50代女性)