入居一時金が2000万円以上…「高級老人ホーム」が多い路線 1位は「東急田園都市線」

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全国で「高級老人ホーム」が多い市区町村はどこなのでしょうか。老人ホームポータルサイト『LIFULL 介護』を運営する、株式会社LIFULL senior(ライフル シニア/東京都千代田区)が、このほど発表した「入居金2000万円以上の高級老人ホーム」に関するレポートによると、「東京都世田谷区」が最も多いことが分かりました。

調査は、2023年8月に同サイトで情報公開されている施設の中で、入居一時金が2000万円以上の施設を集計し、ランキング化したといいます。

調査の結果、「入居一時金が2000万円以上の高級老人ホームが多い市区町村」の1位は「東京都世田谷区」(47件)でした。続く2位に「東京都杉並区」(24件)、同率3位は「東京都港区」「東京都目黒区」(いずれも14件)、同率5位は「東京都新宿区」「東京都大田区」「東京都文京区」(いずれも12件)と、上位はすべて東京23区がランクインする結果となりました。

1位の「東京都世田谷区」は、高級住宅街が複数エリアあり、高級老人ホームも多くなっています。株式会社ベネッセスタイルケアの『アリア』や『グランダ』、株式会社チャーム・ケア・コーポレーションの『チャームプレミア』や『チャームスイート』など各介護事業者の富裕層向けのブランド施設が多く運営されているのが特徴です。

2位の「杉並区」には『アリア』の他に、株式会社アライブメディケアの『アライブ』も多く運営されています。

注目は18位にランクインしている「北海道札幌市中央区」。札幌市は2030年に北海道新幹線が札幌駅まで延伸する予定で、駅付近の再開発が既に本格化しています。住宅、商業施設、病院も続々と建設されており、中央区は2023年7月だけでも高級老人ホームが2施設オープンしていることから、今後もさらに増えていく可能性があるといいます。

続いて、「高級老人ホームが多い路線」の1位は「東急田園都市線」(40件)でした。次いで、2位「小田急小田原線」(25件)、同率3位「JR山手線」「JR中央線」(いずれも20件)という結果になりました。

1位の「東急田園都市線」は、高級老人ホームが多い市区町村ランキング上位に入った「東京都世田谷区」「渋谷区」「神奈川県横浜市青葉区」「宮前区」を通っており、東急不動産ホールディングスグループの『グランクレール』(株式会社東急イーライフデザイン)などが多く運営されているエリアです。

そのほか、西日本からは、8位「JR東海道・山陽本線」(14件)、12位「阪急神戸本線」(11件)、同率13位「JR山陽本線」「JR鹿児島本線」「阪神本線」(いずれも9件)がランクインしていました。

最後に、「高級老人ホームが多い駅」は、東急田園都市線の「用賀駅」(8件)が1位に。次いで、同率2位「御影駅(阪急神戸線)」「二子玉川駅(東急田園都市線)」(いずれも6件)がTOP3となっています。

東急田園都市線では、2位の「二子玉川駅」のほか、6位「駒沢大学駅」(4件)や、近場で東急東横線の「都立大学駅」(4件)も上位にランクインしており、高級老人ホームが集まる中心エリアであることがうかがえる結果となりました。

また、同率2位の「御影駅」周辺には、『グランダ』や『チャームプレミア』、『トラストグレイス』(株式会社ハイメディック)、『グランフォレスト』(スミリンフィルケア株式会社)などがあるそうです。

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