先住猫と兄弟のように遊ぶ子猫
プッチくん(9歳・オス)は、2014年9月末、生後2ヶ月くらいの時に群馬県在住のKさんの庭に現れた。他の子猫や母猫は見当たらなかった。当時、近辺で子猫を見かけることはなく、誰かに捨てられたのかもしれない。Kさんと妹さんが餌を与えていると、だんだん懐いてきて、網戸をよじ登って遊ぶようになった。Kさんと妹は、「うちに入りたいのかな」と話していた。
「保護しようと考えていたら、妹の会社の同僚の子が飼ってくれるというのでケージを買って保護しました。すっかり懐いていたので、抱っこしてケージに入れても全く動じることがなく、家に設置した段ボールの箱で作ったベッドで寝ていました」
後輩猫の面倒見が良い優しい猫
プッチくんは、1年前に保護したチビちゃんと対面した時、初日は威嚇し合っていたが、その後はお互い興味津々、とても仲良くなった。
「妹の会社の同僚の方が、『せっかく仲良くなったのなら引き離すのはかわいそう。そのまま飼えば良い』と言ってくれたので、安心して家族として迎えることができました」
名前はイタリア語で「小さい」という意味のプッチにした。名は体を表すと言うが、プッチくんの場合、ぐんぐん大きくなり、今では体重6kgくらいのガッチリした体型になった。
Kさんはプッチくん以外にも4匹の猫を飼っているが、どの子も面倒見が良い優しい猫だ。おっとりしているので、3匹目、4匹目の猫を迎えても、威嚇するのは最初だけ。すぐに鼻チューしたり体を舐めてあげたりする。
「しつこいと怒りますが、一緒に寝てあげたり追いかけっこしたりします。最近だと、レオがユズに追いかけられて鳴き声をあげたりすると、飛んで来て喧嘩の仲裁のようなこともしていました」
プッチくんは、夢中になっておもちゃで遊んでいるかと思えば、突然走り出してどこかに行ってしまう不思議ちゃんでもある。
Kさんは、「ぷっくりしたマズルともふもふの腹毛、大きな手が自慢です」と言う。