賞味期限の近い食品に貼られたかわいいシール、全国のスーパーに拡大 消費者にメリットは?

浅井 佳穂 浅井 佳穂

 食品ロス削減へオリジナルのシールを集めると特典が得られる取り組みが、全国に広がっている。京都府内でも7月に京都市北区のスーパーが導入した。スーパー側が食品ロスを減らせるという利点は分かるが、消費者が得られる特典とは何か?取り組みを展開する企業に聞いた。

 取り組みは高知市のアッシェが各地のスーパーと行う「もぐもぐチャレンジ」。シンボルキャラクター「もぐにぃ」の描かれた「1もぐもぐポイント」のシールを集めると抽選や寄付ができる仕組み。2018年に売れ残った「恵方巻」の大量廃棄が話題となったことから、食品ロスを減らそうとアッシェが翌年から始めた。もぐもぐチャレンジはすでに全国300店超のスーパーで導入されているという。

 7月に京都で初めて参加したのはパントリー京都北山店(北区北山通新町東入ル)。アッシェによると、もぐもぐポイントのシールはおおむね4割引のシールと同時に貼られるという。

 パントリー京都北山店の場合、もぐもぐポイントのシールを10枚集め専用台紙に貼って提出すると、抽選会など店舗のイベントに参加できるコースか、国際医療ボランティア団体に寄付するコースかを選ぶことができるという。

 スーパー側にとっては食品廃棄を減らすことができる。消費者側にとっても抽選で景品が得られるほか、かわいいシールのため食育に役立つメリットがあると、アッシェは説明する。

 アッシェのマーケティング&カスタマーサクセス本部の穐津健太本部長は「シールのある商品を購入することが社会貢献につながるということを多くの人に知ってもらいたい」と話す。

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