インターネット上で誹謗中傷などを書き込まれたことがある、または書き込んだことがある人はどのくらいいるのでしょうか。全国の20~60代の男女1000人に調査をしたところ、誹謗中傷や悪質なコメントを「書き込まれたことがある」人は10.9%、「書き込んだことがある」人は6.3%であることが分かりました。
ビッグローブ株式会社(東京都品川区)が運営するインターネットサービスプロバイダーの『BIGLOBE』が、「インターネット上の誹謗中傷に関する意識調査」と題して2023年8月にインターネットで実施した調査です。
まず、「インターネット上に何かしらの投稿をしたことがありますか」と聞いたところ、39.4%の人が「ある」と回答。これを年代別に見ると、「20代」(52.4%)では半数以上が「投稿をしたことがある」と回答しています。ほか、「30代」は42.4%、「40代」は34.0%、「50代」は28.8%という結果となりました。
さらに、「インターネット上に何かしらの投稿をしたことがある」と回答した394人に対して、「インターネット上に何かしらの投稿を行う際の考え方」について質問したところ、50.5%の人が「誹謗中傷にならないように必ず確認をして投稿をしている」と回答。年代別では、「30代」(55.7%)が最も多くなっています。
一方、「何かを考えて投稿することはない(何も考えていない)」と答えた人は19.0%で、年代別では「50代」が23.6%で最多、最も少なかったのは「20代」で16.8%でした。
続けて、「インターネット上に誹謗中傷や悪質なコメントを書き込まれたことがありますか」と聞いたところ、10.9%の人が「ある」と回答しました。これを年代別に見ると、「書き込まれたことがある」と回答した人の割合が一番多いのは「30代」で13.6%。以下、「40代」が11.6%、「20代」が11.2%、「50代」が7.2%と続いています。
反対に、「インターネット上に誹謗中傷や悪質なコメントを書き込んだことがある」と答えた人は6.3%となり、書き込んだ人よりも書き込まれたことがあると回答した人の割合の方が少ないという結果となりました。年代別では、「20代」(10.0%)が最も多くなっていました。
最後に、「侮辱罪の厳罰化やインターネット上での誹謗中傷に関する条例の制定」について聞いたところ、82.7%の人が「厳罰化を望む」(厳罰化を望む:48.9%・やや厳罰化を望む:33.8%)と回答したそうです。