前髪が気になる、結んだのに崩れちゃう…自転車ヘルメットに合う髪形とは? 中学生女子の言葉がきっかけ、髪形の”開発”に挑戦

山陽新聞社 山陽新聞社

 ヘルメットをかぶってもかわいくいたい! ノートルダム清心女子大(岡山市)の学生4人と日本自動車連盟(JAF)岡山支部(同)が、そんな願いをかなえる髪形を考案している。自転車に乗る際のヘルメット着用が4月に努力義務化されたのを受け、秋の全国交通安全運動(21~30日)に合わせてアイデアを公表する。

 「やっぱり前髪が命だよね。一番気になる」「高い位置で結ぶとどうしても崩れちゃう」「ショートヘアでも髪が蒸れるのが嫌だ」

 8月下旬のJAF岡山支部。学生と支部の若手職員が、自分たちの経験を踏まえ、ヘルメット着用の悩みを挙げていった。ヘルメットを実際にかぶりながら、結んでも崩れない位置を確認したり、安定して見た目も良いアレンジを試したりした。

 ヘルメット着用時の髪形考案は中学生の声がきっかけ。同支部が4月下旬、地元の中学校でヘルメット着用について講習した際、ある女子生徒から「髪を結んでいるのでうまくいかない。どうかぶったらいいですか」との質問を受けた。そこで中高生と年齢が近い学生に着目。同大の学生に協力してもらい、ヘルメットに合う髪形の“開発”に挑戦することにした。

簡単に直せることも考慮

 メンバーの同大2年三宅心愛(ここあ)さん(20)は「高校時代、周りの友達はみんな自転車に乗るとき、髪形をすごく気にしていた。崩れても簡単に直せるヘアスタイルを提案できたら」と話している。

 今後、話し合いでまとめたアイデアを基に美容師のアドバイスを受け、「ショート」「ミディアム」「ロング」の長さと、脱いだ後に再び整える時間別の計6種類をお薦めとして決定。関係者にお披露目し、同支部が講習会で中高生に周知していく。

 同支部の建部拓さん(49)は「『命と髪形のどっちが大事なのか』とルールを押しつけて呼びかけるだけでは着用は進まない。どうしたら一人でも多くの人にかぶってもらえるのか考えていきたい」と話している。

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