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「荷物を顔で守ってくれた!?」箱に付いたドライバーさんの痕跡に称賛の声「プロの仕事ですね」

竹中  友一(RinToris) 竹中 友一(RinToris)

「どなたか段ボールの角が潰れて怒っているみたいですが、ここでドライバーさんが顔面で荷物の落下を防いでくれたであろう荷物を見てください」

漬物店・丸越アピタ名古屋南店(@054758373)の店長を務めるメイナンさん。「X」(旧Twitter)に荷物を運んでくれるドライバーさんを称える投稿をし、話題となりました。

荷物を壊さないように大事に運ぶ――これは配送業者の責務といえるでしょう。まいどなニュースでも以前、ドライバーの方の荷扱いについて描いた漫画について紹介しました。

ところが、商品自体に問題がなくても、梱包している段ボール箱の角が潰れていたり、面が汚れていたりするだけで、クレームを出したり返品を求めたりする方もいるといいます。確かに、箱も綺麗な状態で届けられた方が、気持ち良いのは間違いないでしょう。しかし、箱の強度・潰れにくさはそもそもの梱包のされ方や、天気や湿度といった環境でも変わるものであり、中の商品はもとより、絶対に箱も完全な状態で届けるべきだ、と要求するのは酷な話かもしれません。

この度、メイナンさんは、届いた段ボールにシミが付いているのを発見。しかし、そのことに怒るどころか、むしろ運んでくれたドライバーさんに感謝したといいます。どうしてなのでしょう…?

荷物を守ってくれたドライバーさんに感謝!

ここしばらく続いたじめじめした夏の暑さに加え、その日は朝から突然の豪雨があり、届けてくれたドライバーさんも汗と豪雨でぐっしょり濡れていたといいます。段ボール箱も雨と湿気でいつ壊れてもおかしくないような状態。にもかかわらず、荷物は絶妙なバランスで崩れることなく、トラックから下ろされてきたそうです。

積み上げられた荷物をふと見ると、ちょうどドライバーさんの顔の高さの位置にあった箱の側面に、まるで聖骸布のような跡が。

メイナンさんはすべてを察しました。商品のなかには、紀州梅など高価で柔らかく、取り扱いには十分注意しなければならないものもあります。ドライバーさんは、そのような商品が崩れてしまわないよう、自分は雨でずぶ濡れになりながら、細心の注意を払って届けてくれたのです。箱のシミは、荷物の落下を防ごうとした時に、顔で支えるようにして付いてしまったのでしょう。

「『よくぞ絶妙なバランスで崩さずに到着してくれた!』という気持ちでしたね。もし崩れてしまうと返品作業であったり補償対応だったりが面倒な商材も多いので」

メイナンさんはこのように語ります。段ボールについた跡は、ドライバーさんが身体を張って荷物を守ってくれたことの証だったのです。

「雨の中雪の中猛暑の中、いつもの時間にちゃんと届けてくださってありがとうございます!いろんなお客さんがいらっしゃって大変だとは思いますが、大半のお客さんは有り難く思っていると思います。物流の根本を支えてくださって助かっております!」

日々荷物を安心安全に運んでくれるドライバーさんたちに、感謝の言葉を送るメイナンさん。リプ欄にも感動の声が続出しました。

「これぞドライバーが頑張った証だね!!」
「プロの仕事ですね」
「これくらい広い気持ちでありたい」
「段ボール箱は中身を守るもの」

ドライバーさんの努力の証をグッズ化?

また、リプ欄にはこんなコメントもありました。

「これをシルクスクリーン印刷するということですね?」

シルクスクリーンとは、メッシュ状の版に穴を作り、インクを落として、穴の部分にだけインクを通過させることで模様を印刷するという技術です。

実は、メイナンさんは以前より、このシルクスクリーンの技術を用いて、デザイナーやイラストレーター・漫画家の方々とコラボしたTシャツやエコバッグの制作を行っていました。上記コメントは、そのような活動にちなんでのもの。

そのような声に対して、メイナンさんは「え?欲しいならやるけども…」と、ノリの良さを発揮、例のシミをプリントしたTシャツのイメージ画像を公開しました。

ここで、改めてグッズ化は実現するのかどうか尋ねたところ、今のところは「さすがにTシャツにはしないかなw」とのことで残念です。ただ、その一方で「要望が多いのであれば作ってもいい」との見解も示されており、周囲の希望の声が多くなれば実現もあり得るかもしれません!

  ◇  ◇

日々頑張って商品を届けてくれるドライバーさんたちの協力もありつつ、「百年、つけもの一心」をキャッチフレーズに安心で美味しい漬物を全国の人々に提供している丸越さん。メイナンさんはその名古屋南店の店長として、このようなメッセージを送られています。

「できるだけ季節ごとに飽きない商品を提供していきたいと思っています。『こんな漬物が欲しい』『こんなイベントをやってほしい』等ございましたら、どんどんお気軽にご相談ください!」

また、上に紹介したシルクスクリーンを用いたグッズに関しては、イベントで配布したり年末の福袋として販売されていたりするほか、お客様の要望に応えて、スタンプカードでの交換もはじめたとのことです。

■丸越アピタ名古屋南店の「X」(旧Twitter)はこちら
 →https://twitter.com/054758373

■株式会社 丸越のホームページはこちら
 →https://www.marukoshi.co.jp/

■丸越の店舗一覧はこちら
 →http://www.marukoshi.co.jp/shoplistpage/

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