「絵で軽さを伝えるってムズい。」
こんなポストをされたのはNaoya Ohtani(@aka_nuc)さん。
投稿された画像には、紙風船のような柔らかい質感と透明感を繊細に描き出したイラストが添えられており、「軽さ」という目には見えない情報をどう表現するか——というテーマが感じられる一枚でした。
「軽さ伝わってる!」
「透明感すごい…」
「どうやって描いてるんだろう」
「紙風船ってこういう光の入り方するんだ」
投稿には、大きな反響が寄せられました。ポストをされたNaoya Ohtaniさんにお話を伺いました。
ーーこのイラストを描こうとしたきっかけは?
「YouTubeに様々な画材で描いたメイキング動画を投稿しているので、その中の一枚としてデジタルで紙風船を描きました」
ーー“軽さを伝える”という点で、今回特に意識された表現は?
「実物を観察しながら描いたのですが、紙の透けた感じやモチーフから落ちる影が軽さのポイントになると考えたので、とくにそういった部分を丁寧に観察して描きました」
ーー難しかった点があれば教えてください!
「YouTubeに投稿する絵は短時間で仕上げることを意識しているので、手数を減らしつつもどのように完成まで持っていくかを考えるのが少し難しかったです」
ーー実際に完成した絵を見て?
「少ない手数の中ではそれなりに“軽さ”が表現できたと思います。もっと時間をかけて描き込むとまた違った仕上がりになったかもしれません」
ーーどれくらいの時間をかけて描かれたのでしょうか?
「下描きを含めて完成まで2時間30分くらいかかりました」
ーーこういった質感の表現や静物画を描かれることが多いのでしょうか?
「静物画を描くことは多いですが、透明感のあるモチーフは好きなので時々選んで描いています」
Naoya Ohtaniさんは「モチーフの質感を素直に描くことが絵の中の“軽さ”のような情報に繋がると思っています。シンプルに実物を観察して描いた結果、どのように見えるかを、今回のような投稿を通して感じてもらえたらと思っています。これからも様々な質感のモチーフに挑戦していきたいです」と話してくれました。
紙風船という日常的なモチーフの中に宿る、光の透け、影の落ち方、わずかな張り——その“軽さ”をどう絵で表現するか。
Naoya Ohtaniさんの観察眼と手数を抑えた表現は、シンプルでありながら説得力のある仕上がりとなっていました。
今後挑戦される新しい質感表現にも期待が高まります。