Uターンを決心して、開いた夢の雑貨屋…県外からもお客が来る人気店に 40代店主「ゆくゆくは実家の民宿も引き継ぎたい」

山陽新聞社 山陽新聞社

 岡山県北でおしゃれな出合いをどうぞ―。築約100年の古民家を活用した雑貨店「sunca(サンカ)」が真庭市久世にオープンした。地元にUターンした店主が全国から集めた多種多様な品が並び、趣のある内装と相まって注目を集めている。

 上町商店街西側にある大正14(1925)年築の2階建て家屋が、伝統と現代の感性が溶け合う空間に生まれ変わった。土間や畳張りといった和風の間取りを生かした店内に、備前焼の器や鹿児島県のデザイナーが手がけた着心地良さそうな衣服、レトロな装丁が目を引く80年代の古雑誌など、新古さまざまな商品がそろう。

人気雑誌でも紹介

 開業したのは、実家が店の隣で民宿を営む横山篤さん(40)。岡山や鹿児島県の雑貨店で10年以上働き、自分の店を持ちたいと思うようになった。奥行きのある間取りが特徴的な今回の物件が入手できることになり、昨年帰郷。修繕を経て今春開店した。評判がじわりと広がり、建築・デザイン系の人気雑誌「カーサ ブルータス」にも取り上げられて、今では県外からも客が訪れるという。

 コンセプトは「旅とてしごと」。ゆくゆくは実家の民宿も引き継ぎたいと考えており、横山さんは「店に来る旅行者と、地元の人が交流できる場所になれば。各地の手仕事品を扱い、作家の応援にもつなげたい」と思いを膨らませている。

 店内では特製のおやきやコーヒーも販売。営業日は土~火曜の午前11時~午後5時。サンカ(090―7895―8450)。

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