餌やり場に突然現れた人懐こい雪のような白猫 袋を破り、トイレの砂をぶちまけ…好奇心旺盛で、ちょっといじわるなお転婆さん

渡辺 陽 渡辺 陽

人懐っこい子猫

雪蓮(ゆれん)ちゃん(4歳・メス)は、餌やり場に突然現れた白猫だった。そこにはTNR活動をしている保護主が通っていたので、保護されたという。

後に里親になった大阪府在住のMさんによると、ひょいと抱っこして保護できたので、飼い猫の可能性もあると飼い主を探したが、名乗り出た人はおらず、避妊手術後、譲渡会に行く予定だったという。

Mさんは、飼い犬が2019年8月に虹の橋を渡り、心にぽっかり穴が空いたようになっていた。しかし、知り合いの餌やりボランティアから、「オッドアイの白猫の子猫が保護されているよ」と聞いて会ってみたいと思ったという。

2019年11月12日、Mさんは雪蓮ちゃんに会いに行った。

「会った途端に一目惚れして、譲渡トライアルの申し出をさせていただきました」

お転婆でイケイケドンドン

雪蓮ちゃんは、初めての家でも物怖じもせず、初めて会う人間を怖がる様子もなかった。隔離部屋を探検した後、ケージのハンモックでくつろぐ大物ぶりを発揮した。

「亡くなったわんこのケージを使ったのですが、大型犬のケージなので頑丈なはずなのに、初日の夜にドアの隙間から脱走していました。翌朝には家中の探検や、先住猫との挨拶も済ませ、リビングのキャットタワーでくつろいでいました。なので、トライアル2日目にして、うちの子お墨付きをいただきました」

名前は、保護主さんの元で「雪」ちゃんと呼ばれていたので、「雪」を残したかったという。真っ白な蓮をイメージして「雪蓮ちゃん」と名付けたそうだ。

雪蓮ちゃんはお転婆でイケイケドンドン。好奇心旺盛でちょっといじわるだ。

ソファーの肘掛けから、ヨークシャテリアわんこの頭をペシペシしていた。うっかり袋物を置き忘れると、破いてしまう。トイレの砂はぶちまけ、犬の7kg入りフードの袋には穴を開けた。ボタンを押すと動く貯金箱を時々動かして楽しんでいるそうだ。

「猫を飼うようになって、嫌なことがあっても癒やさるので心が穏やかになりました。特に、猫を飼ってから、滅多なことでは怒らなくなりました」

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