小竜(こたつ)ちゃん(7歳・メス)は、2016年9月18日、夜遅くに墓地で鳴いていた。大阪府在住のMさんは、1匹目の保護猫、宙(そら)くんも墓場で鳴いていたし、「子猫の鳴き声がする」と息子さんが言うので、気になって一緒に見に行った。
「墓地に行くと、暗闇からすごい勢いで子猫が駆け寄って来ました。あまりの勢いに、逆にこちらが驚いたほどでした。茶トラの女の子で、元気だったけど、目ヤニがたくさん出ていました。子猫用のウェットフードをもりもり食べて、安心したように眠りました。うちは大型犬2匹と小型犬1匹を飼っていましたが、先に保護した猫、宙(そら)が犬と一緒でも大丈夫だったので、当たり前のようにウチの子にしようと思いました」
翌朝、かかりつけの動物病院に行ったが、野良猫を診てくれないので、「飼います!」と即決して診てもらったという。
「生後2カ月くらい。ガリガリにやせていて、イタズラされたのか片方のヒゲが短く切られていました」
人好き、猫嫌いの猫
小竜ちゃん名前には由来が二つある。
「一つは、とても大きく見える耳がまるで角のようで、尻尾は細くてながいいので、小さな竜のように見えたのです。もう一つは、犬達の名前(小町、大河、蕾)から一文字ずつ貰って、こたつ。二つ合わせて小竜(こたつ)と名付けました」
小竜ちゃんは、人間が大好きで猫が嫌い。ビビりで怖がりだ。臭い物が好きで、またたびには目がない。
「孤独を好む反面、人が大好きで、行く所行く所について来ます。でも、妹猫たちが近付くだけで、何もされていないのにシャーシャー怒ります」
Mさんは、先住猫の宙くんと小竜ちゃんを迎えて穏やかな気持ちになり、滅多に怒ることがなくなったという。