みなさんは、定年退職後の第二の人生(セカンドライフ)でもまだまだ働きたいと考えていますか。全国の40~60代の男女4000人に聞いたところ、約4割の人は「引退後はあまり働きたくない」と回答しました。また、セカンドライフで希望する年収は「300万円以下」(年金含む)と答えた人が約6割いたことが分かったそうです。
株式会社メディカルブックジャパン(福岡県福岡市)が、「セカンドライフに関する実態調査」と題して2023年1月にインターネットで実施した調査です。
最初に、「セカンドライフで働くことについてどのようにお考えですか」と聞いたところ、38.9%の人が「あまり働きたくない」と回答しました。次に多かったのは「生活のために必要」で31.6%となり、70.5%の人はできれば働きたくないが、生活のために働いている状況であることが分かったといいます。
一方、「興味がある仕事を始めたい」(15.4%)、「働くこと自体が楽しい(好き)」(6.9%)、「稼げる仕事をしたい」(6.5%)と考えている人は3割弱にとどまりました。
次に、「セカンドライフにおいて、年金を含む希望する年収はどのくらいですか」と聞いたところ、半数以上の57.7%の人が「300万円以下」と回答。次いで「301~500万円」が26.1%、「501~800万円」が8.0%と続き、希望する年収は500万円以下と答えた人の割合が8割を超える結果となりました。
続いて、「セカンドライフとしてどのような職業に興味がありますか」と聞いたところ、最も多かったのは「働いてきた企業での再雇用・同じ業界内」で36.4%、次いで「事務職」が21.9%となりました。
ちなみに、選んだ理由については「自身の経験を活かせる」が46.6%と最も多く、調査を行った同社は「セカンドライフという新しいスタートであるものの、全く別の新しいことをはじめるよりも、慣れ親しんだ仕事を望んでいる人が多いことがわかります」と述べています。
そのほか、「労働時間を自由に決められる」(27.2%)、「収入が良い(と聞く)」(15.0%)、「以前から興味があった」(13.1%)と答えた人も一定数おり、これらに当てはまる職業に出会った場合、あらたな選択をする可能性があることも分かりました。