星野源のライブで繰り広げられる「素敵過ぎるマナー」が、X(旧ツイッター)上をにぎわせている。ライブ中の演出で撒かれる銀テープにまつわる内容で、たくさん銀テープを取ったファンが、一本取ると隣の人におすそ分けする文化が根付いているというもの。終演後、銀テープを取れなかった人がグッズのタオルを裏にして肩に掛けておくと、それを見たファンが「どうぞ」と渡してくれることも。Xに投稿した男性は近夏、初めて星野源のライブを見たのをきっかけにこのマナーを知ったといい、「星野源のファンのファンになりました」と感激を語る。
ライブ会場でも優しさ全開
男性は、X名しゃもじさん(@Rice_scoop00)。8月19日に東京で行われた音楽フェス「サマーソニック」に参加し、初めて星野源を見た。自身は身長178センチ。最前列近くに来てしまい、後ろの人が見えないかも、と後方に下がるか迷っていると、グッズのタオルを持った後ろの女性2人組が言ってくれた。「私たちはいつも見ているから気にしなくて大丈夫です!初めての人に楽しんでほしい」。前方エリアにいるということは、アーティストを近くで見たい思いが強いはずなのに…!ファンの配慮に感動したという。
ステージが始まると、星野源は一曲目の合間に叫んだ。「もっと自由に踊って!周りの真似なんかしなくていい、好きに楽しんでいる姿を見たい」。普段は身長を気にして後ろで見る男性だが、自由に体を揺らして楽しめた。銀テープの話は、サマソニの体験談を投稿すると、「源クラ」と呼ばれるファンが返信で教えてくれたという。
スタッフは2階席までテープ配り歩き
銀テープのエピソードは瞬く間に拡散され、同じ体験している人からの共感の声が続々。「ファンも優しいけど、スタッフも銀テープを2階席にも配り歩いてくれる」などの裏話のほか、おすすめの楽曲紹介をしてくれる人もいたという。投稿きっかけで星野源に興味を持つ人も多かったらしく、「人々が星野源の沼へハマっていく様子が伝わってきて幸せな気持ちになりました。自分もその一人ですが」と笑う。今度はワンマンライブにも行ってみたいという男性。「チケット争奪戦を乗り越えなければなりませんが(笑)」と付け加えた。