コンビニで店員「スプーン大丈夫ですか?」客「大丈夫です」 いる、いらない、どっち?「日本語ムツカシイね」

福尾 こずえ 福尾 こずえ

エンジニアの猫 (@neco_engineer)さんが投稿したコンビニ店員さんとのやり取りが話題に。 

店員「スプーン大丈夫ですか?」
前の客「その大丈夫ってどういう意味?日本語ちゃんと喋れや!」
店員「アッ…スプーンいりますか?」 
イラつかれている店員さんを哀れに思ったエンジニアの猫さん。自分の番が回ってくると、
店員「スプーン大丈夫ですか?」
私「大丈夫です」と答えました。すると結果は…?

「スプーン入ってなかった。私は泣いた」 

このエピソードにリプライが殺到し、7.4万のいいねがつきました。

「日本語ムツカシイね」
「大丈夫って便利な機能ですよね。(入れなくて)大丈夫です。(入れてくれて)大丈夫です。ほらどっちも取れるー( 'ω')」
「大丈夫ですは、ご心配には及びません、の意味なので。必要ないという意味になると思います^_^」

大多数の意見が「スプーン大丈夫」=「スプーン要りません」というもの。 

「大丈夫」の意味合いやこのエピソードについて、エンジニアの猫さんにくわしく話をお聞きしました。 

――今回の「大丈夫です」はどのような意味合いで使用されたのでしょうか?

「今回に関してはスプーン要ります、の意味で答えました。私の思考はこうです↓

前の客との会話から推測するに、さては店員くんのロジックはこうだな?「スプーン大丈夫ですか?」=「スプーンいりますか?」つまり「スプーン大丈夫」=「スプーンいる」…謎は全て解けた!wwwと得意顔で「大丈夫でぇす!(スプーンいりまぁす!)と答えたんです」 

――なるほど!そのようなロジックだったんですね

「そうなんです。でも違っていました(笑)。店員と前の客との会話から、私がスプーン大丈夫ですか?=スプーンいりますか?と解釈したのがそもそも間違いでした。店員さん的には「スプーン大丈夫ですか?」=「スプーン入れなくても問題ないですか?」の意味で聞いており、それに怒った前の客に対して、「え?スプーンやっぱりいります?」の意味で聞き直していたということだったようですね」 

――普段「大丈夫」はどのような意味合いで使いますか?

「今回と同様のシチュエーションであれば、「大丈夫」という言葉を使うことはないですね。

コンビニなどでの買い物であれば「いる」「いらない」で答えます。今回あえて「大丈夫」と答えたのは、前の客から詰められている店員さんを見て「哀れになった」ことに起因しています。店員さんの使う「大丈夫」という言葉を許容してあげたいという思いが作用して、あえて「大丈夫」と返した形になります」 

――なるほど。気遣いの「大丈夫」が思わぬ結果を招いてしまったということですね

「そうですね(笑)。余計な気を遣って、結果それが間違いだったのが笑えるかな?と思って投稿しました。ポスト文最後の「私は泣いた」が指すのは店員さんをとがめる意志はなく、「俺って馬鹿だなぁ」の意味になります」 

――お仕事で「大丈夫」という言葉は使われますか?

「エンジニア稼業という関係で、お仕事中「大丈夫」という言葉を使うことはあります。この場合、進捗確認、ヘルプの要否判断等「問題ない」の意味で用いる場合が多いですね。仕事の現場であれば「その大丈夫という言葉の意味は何か?」と語り手にやんわりと問いかけるとは思います」 

いろんな意味を持つ「大丈夫」。結構です、問題ないです、お願いします…どのようなニュアンスで使うのか、その場の空気感で察するしかないようです。エンジニアの猫さん曰く「こういう時に空気読む力が試されるんですよね。なおワイ・・・読めませーん」と明るく笑います。 

ちなみに、この店員さん、そもそも前のお客さんがなぜ怒っているのかが分かっていなさそうな雰囲気(キョトンとしていた)だったそう。もしも「大丈夫」という言葉を多用している方は、ご注意を。

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