「この子は死にそうだから他の子をおススメします」ペットショップ業界が闇すぎる 半額で販売の条件は、高額フードの長期契約

はやかわ リュウ はやかわ リュウ

大手ペットショップで購入した子犬が重大な感染症などにより、購入直後に死亡し、ショップ側とトラブルになった複数の事例について、多くの内部告発や批判の声があがっている。

今から4年前、デレク&レイラ(@Derek_Layla_)さんは、当時子犬だったボーダーコリーの男の子、デレクくんを大手ペットショップで購入した。その際の契約内容や子犬の飼育環境に対して疑問を持ったという、デレク&レイラさん。その一連のつぶやきがX(旧:Twitter)に投稿され、大きな注目を集めた。

「この子は死にそうだから他の子をおススメします」

「この子はいま燃えているあのペットショップからお迎えした子。北海道で生まれ、幼くして親犬と離され、関東の店頭に展示されていた。客の希望で関西に連れて来られたが、なぜか呼び寄せた人には気に入ってもらえず、買い手がつかないまま体調を崩した。酷い下痢で店頭に出せず、フラッと店に立ち寄った夫の前に、店舗スタッフに抱かれ、『長期間バックヤードで療養してて、今日が店頭初出しです』と登場したその子は、置かれた夫の膝の上で尻尾を振りながら、盛大にお漏らしをした。

どうしてもその子が脳裏から離れないと主張する夫に連れられ、店頭に出向いた私。私の頬をなめつつ、また夫の膝の上で再度の特大お漏らし。お迎えを決めきれず帰ろうとすると、必死にしがみついて来る。後髪をひかれつつ帰宅するも、骨ばった肉の薄い身体の感触が思い出されて仕方ない。日を改めて会いに行くとスタッフが、『この子は死にそうだから、他の元気な子をオススメしますよ~』と。

『この子を連れて帰ります!』と返すと、生体保証やら、ショップ指定のフードの長期契約と引き換えの値引きやらをゴリ押しされた。そのフードが合わなくて下痢をしたのでは?と問うと、無言。例え獣医師が下痢の原因をフードと診断しても、フードの長期契約は解約不可と。フード契約はしないから、値引きも要らない、生体保証も要らないと伝えると、『死んでも補償出来ないし、他犬との交換も出来ませんから!』と言われたが、構わず連れ帰った。

あの日からもうすぐ4年。デレク、大きくなったね。大好きだよ、どうか長生きしておくれ。これからも全力で遊ぼうな!」

続けてデレク&レイラさんは、「店舗スタッフさんの名誉のために一言だけ」と、追加のメッセージを投稿。

「店舗スタッフさんの中には、心を痛めつつ傷ついた子たちのお世話にあたっている方も多いと思います。うちの子をお迎えした店舗でも、そんな方がデレクの生命を繋いでくれていました。デレクを送り出す時、『幸せになるんだよ』と言葉をかけてくれたスタッフ。あの時の優しい瞳に、嘘は感じられませんでした。後日、元気になったデレクをその方に会わせたくてお店を訪ねたけど、退職されていました。動物が好きで始めた仕事だったはず。随分と辛い経験になってしまったのでは…」

この売り方、例の大手中古車店と酷似してる…

デレク&レイラさんの一連の投稿に対し、憤りのリプライが殺到した。

「この売り方、例の大手中古車店の売り方とそっくりですね。表示価格で買えると思いきや、これをしないと売れません商法」

「読んでて胸が苦しくなったわ。フードの長期契約ってマジ謎すぎる。合わなくても解約不可ってなんやねん、どんだけ切羽詰まってるんだよ。最初から最後まで動物のこと考えてないんやな」

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