「今年もお盆の季節になりましたので精霊馬を用意しました♪
今年のきゅうりもご先祖様が早く帰れる様高速です」
X(旧ツイッター)に投稿された精霊馬が大きな注目を集めています。Xユーザーの安藤 しずおかAL330/JS2LLQ(@AL33012/以下、安藤さん)さんが投稿したのは、ナスとキュウリで作られた精霊馬の動画。
割り箸で作った脚の下にモーターがついており、ナスの方はトコトコ歩くように脚が動いています。その一方でキュウリの精霊馬が動き出したかと思えば、目にも止まらぬ速さで脚が動く見たことのない精霊馬に! これならご先祖様も爆速で帰って来れそうです。製作者の安藤さんにお話を聞きました。
精霊馬は親族からも好評で…
「幼少期より精霊馬を作るのが家族の中で私の役割であったのがきっかけで」と、製作の経緯を語る安藤さん。毎年精霊馬を作るうちに「本当に脚が動いたら面白いのにな」と思い立ち、仕掛けを組み込むようになったんだとか。
安藤さんは趣味でアマチュア無線をベースに電子工作を、本業では大学院で工学系の研究をしているそう。持ち前のものづくりの技術とユニークさを掛け合わせた精霊馬は家族や親族からも好評で、工夫を凝らして毎年精霊馬を作っています。
今回話題になった精霊馬の作り方については、「4速歩行をする工作キットを改造する形で作りました。本来は歩行に使う脚の部分を上向きにし、きゅうりにぶら下げる様に取り付けた割り箸の先を接続することで4速歩行と独特な動きを実現しています。またきゅうりの方には高速化の為に自作の強力な電源装置を取り付けております」。
精霊馬作りには並々ならぬこだわりもあるそうで、「毎年自家製の野菜を使う事と、古来からの生野菜+木の棒という基本コンセプトを尊重して、そこに+αするという型を崩さない様にしています」と語ります。
費用が気になるところですが、意外にも初期投資額は1500円程度だそう。「台座部の4速歩行ロボットは毎年改良する形で使うのでそこまで費用は掛かっておりません」(安藤さん)。
安藤さん作の精霊馬はあまりの素早さに、「せっかちさんにはちょうどいい」「振り落とされそうww」「涙出るほど笑った」と、多くのXユーザーたちから注目されており、動画に釘付けになる人も続出。
話題になったことについて、安藤さんは「大変驚いています。また、少しでも笑顔が溢れるお盆に貢献出来たのかな?と感じており、ご先祖様も喜んでくれそうだと家族とも話しておりました」と喜びを語ります。
家族や親族も大喜びする精霊馬作りは安藤さん自身も気に入っているそうで、「毎年和やかなお盆が迎えられるのでとても良い取り組みだと感じています」。