テレビや新聞などにある占いをつい見てしまう人は多いのではないでしょうか。占いは意外と身近な存在ですよね。今はインターネットでも占いができる時代。占い師になるためのスクールや通信講座も多く、占い師を志す人が増えているようです。
「新しい職業は占い師!」と友人から連絡が
K子さん(千葉県在住、40代、飲食業)の元に、大学時代の友人U美さん(栃木県在住、40代)から久しぶりにLINEが届きました。「転職したよ!新しい職業は占い師!」というメッセージの後にURLが記載され、さらにその下に「フォローしてね♡」と続きます。クリックすると、U美さんが作った占い師としてのInstagramアカウントでした。
「U美はずっと派遣社員で工場勤務してたのに、突然占い師!?」と驚いたK子さんはU美さんに電話をして事情を聞くことに。
更年期で体調不良の日が増えたU美さんは、毎日の通勤や勤務に限界を感じ、転職を考えるようになります。ただ転職するのではなく、体力を消耗せず、かつ一生続けられる仕事はないかと調べ始めました。自分を見つめ直しつつ、事実婚で同棲中の彼氏や友人に助言を求めると、満場一致で「占い師」だったそうです。
占い師スクールがたくさんあってビックリ!
興味津々にU美さんの話を聞くK子さん。「占い師ってどうやってなるの?」と聞くと、U美さんは詳しく教えてくれました。占い師の技術を学ぶ方法には、通信講座や直接通うスクールなどがあるとのこと。占いもさまざまな種類があり、習得したい占いによって学ぶ方法が変わります。
入念にリサーチしたU美さんは「四柱推命」の勉強をすることに決め、対応しているスクールに通い始めました。スクールでは趣味程度で始める講座、占いの館などの専属サラリーマン占い師、独立起業型占い師、企業などの専属顧問契約をする占い師などがあるとのこと。U美さんは独立起業型占い師のコースに通い、終了証を得て占い師として開業届を出したばかりです。「まだ駆け出し中だけど、昔から霊感と悪運は強烈に強いのよね!天職を見つけたから頑張る!」と、U美さんの声は生き生きとしていました。
インターネットのサイトやSNSで占いの依頼を受けることも
ますます興味津々のU美さん。「どうやってお客さん集めてるの?」と聞くと、主にインターネットという返答でした。スキルマーケットサイトに占い師として登録したり、Instagramから依頼を受けたりしているとのこと。とはいえ、まだ客足は少ないので、占いサイトでwebライターとして働くことも検討中と言っていました。
「良かったらK子も依頼してね」と最後に軽く営業されましたが、なぜか嫌な気持ちにはなりませんでした。K子さんいわく、U美さんはもともと感が鋭く、相談をしたときには芯をとらえた答えをくれたこともあり、そういったところも含めて占い師に向いているのではないかと素直に受け入れられたそうです。
「生まれた『星』を知ると、自分の性格をみつめなおすことができるのよ。大きな決断をしたい時や悩んでいる時の指標のひとつになってくれるから」とU美さんに言われたK子さんは、占いのイメージが少し変わったこともあり、実際に後日占ってもらうことにしたとのことでした。
占いを学ぶ人は増えている?
インターネットの発展により、占い師が活躍する場は多様化しています。占いサイトやSNSの占いサービスは多数あり、アクセスのしやすさから占いを受けるハードルが下がっているのかもしれません。
なお、教えたい人と学びたい人をつなぐマーケットサイトを運営しているストリートアカデミー株式会社がこのほど公表した調査結果によると、同社サイトでオンライン上で占い方や占いの考え方を学ぶ講座の受講者が2021年から2022年にかけて、1.6倍に急増しているといいます。同社サイトの人気オンライン講座ランキングでも、占い分野は第2位となっていました。
あなたの友達もある日突然占い師になるかもしれませんね。