腕力を活かした粗大ゴミ処分費用の節約法がSNS上で大きな注目を集めている。
「一辺が30cm以上のゴミだと粗大ゴミ扱いになって400円くらい処分費用がかかるので、腕力で解決してみました。」と件の節約法を紹介したのはITエンジニアの吉備あきらさん(@kibi_aki)。
柄の部分を内側に180度折り曲げられた卵焼きフライパン。一般人にはなかなか実践できなさそうなパワフルかつシンプルなこのメソッドに対し、SNSユーザー達からは
「脳筋的解決策が好き。」
「筋肉!やはり筋肉は全てを解決する!」
「場所にもよりますけどこれって小物金属だと金属部分だけで30cmとかじゃないでしたっけ?」
「取手は30センチには含まれません。」
など数々の驚きの声や「曲げる必要なかったのでは?」という指摘が寄せられている。
投稿者に聞いた
吉備さんに話を聞いた。
ーーフライパンを折ることになった経緯を。
吉備:一人暮らしだったのですが、投稿した日の翌週には実家へ戻るための引越し準備をしていました。実家には食器も家電もたくさんあるので、この際だからいらないものは全て処分してしまおうと。それで仕事が終わった夜中とかにコソコソと不用品の分別とか梱包とかをしていて。ちょうどその時は台所周りの不用品をまとめようとしていたんですが「フライパンはどうやって捨てるんだろう?」って思って調べたら「一辺が30cm以上だと粗大ゴミ」とだけ書かれていまして。「多分これ30cmは超えてるし、小さくできないかな」と思ってノリで曲げてみました。その時の作業用BGMはB’zの「LOVE PHANTOM」でした。
ーー常人にフライパン曲げは難しいと思うのですが…。
吉備:継続的に体を鍛えているといったことはなくて、生まれつき筋力は強い方だったと思います。ただ趣味で剣道をやっているので腕力には少し自信があって。竹刀なら三本をまとめて片手で素振りできるくらいですね。その割にはデブですけど。フライパンは思ったより手強かったです。でも片手で柄を持って、鉄板の部分を胸板に押し付けて、もう片手で折りたい部分を押しながら曲げるっていう「テコの原理」を使ってなんとか曲がりました。
ーー成功の達成感は?
吉備:「やったー、コンパクトになったぞ」くらいなテンションでした。意外ときれいに曲がるもんだから笑いが取れそうだなと思って写真を撮りましたし。そしてそのままもう一つのフライパンと片手鍋が犠牲になっていった感じですね。
ーー反響への感想を。
吉備:まず、皆さんをちょっとでも笑わせられたことをうれしく思っています。そして「柄の部分は30cmとかの長さには含まない」って教えてくれた人たち、ありがとうございます。さらに「柄の引っ掛ける部分にネジがあって、それを外せばそもそも柄は取れる」なんて教えてもらった時にはもう目から鱗でした。でも逆にそこまで考えが至っていなかったからこそ「さすが脳筋」って言われて余計に笑いのネタになっていましたね。本当はエンジニアなので知能労働している人だったんですけど、フライパンを曲げると誰でも脳筋になれます。
ーー多数のコメントが寄せられました。
吉備:私も楽しくなっちゃって、なんかもっと笑わせてやろうって気分になりまして。「Mr.マリックのハンドパワー(物理)」とか、「フライパンに描かれている魔法陣は”錬筋術”のためのものです」とか「だし巻き卵を作ってたフライパンも、自分が巻かれるとは思わなかっただろうな」とかひたすらボケ倒してました。皆さんお読みくださりありがとうございます。最後になりますが、皆さんはちゃんと地域のゴミ出しルールを理解して正しく分別・処分してくださいね。やはり腕力、腕力が全てを解決する。ありがとうございました。
◇ ◇
実は折る必要などなかったという悲しいっ結果に終わった吉備さんのチャレンジだったが、人生において腕力がなにかを解決してくれることがあるのは事実。軟弱で退屈な人生を打開したいという方はぜひ筋肉を鍛えていただきたい。
吉備さんは「アクアリウムの底で」というバンドでドラマーとして活動しているという。"全力脳筋"のドラムを活かした轟音を鳴らす3ピースのオルタナティブロックバンドとのことなので、ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。
吉備あきらさん関連情報
Twitterアカウント:https://twitter.com/aquariumsokode
「アクアリウムの底で」YouTubeチャンネル:https://youtube.com/@aquariumnosokode