経験者(中途)採用の拡大に伴い、20代を対象にした採用を強化する企業が増えています。20代は、経験もポテンシャルもある層として、企業の採用ニーズが高止まりの傾向です。20代を対象にした経験者(中途)採用で、人事担当者は選考の際にどのような点を見ているのでしょうか?
株式会社学情が、企業・団体の人事担当者を対象に実施したインターネットアンケートでは、20代の経験者(中途)採用で、企業が面接の際に見ているポイントは、「経験した業務内容・実績」を押さえ、「人柄・社風との相性」がトップとなりました。経験よりもポテンシャルを重視した採用を実施する企業が多いことが分かります。次いで重視するポイントは「転職理由」、「志望動機」が続きました。
20代を対象にした経験者(中途)採用で、企業が書類選考の際に見ているポイントは「経験職種」。次いで「転職理由」
20代を対象にした経験者(中途)採用で、企業が書類選考の際に見ているポイントは、「経験職種」が69.8%で最多。次いで、「転職理由」48.2%、「転職回数」48.0%が続きました。
20代を対象にした経験者(中途)採用において、面接の際に見ているポイントは「人柄・社風との相性」が最多
20代を対象にした経験者(中途)採用において、企業が面接の際に見ているポイントは、「人柄・社風との相性」が86.2%で最多。次いで、「経験してきた業務内容・実績」60.8%、「転職理由」55.3%、「志望動機」49.4%が続きました。「経験した業務内容・実績」を押さえ「人柄・社風との相性」がトップとなっており、ポテンシャルを重視した採用を実施する企業が多いことがうかがえます。
<調査概要>
・調査期間:2023年4月7日~2023年4月21日
・調査対象:企業・団体の人事担当者(※経験者(中途)採用において、20代を採用している企業が回答)
・有効回答数:421社
・調査方法:Web上でのアンケート調査
◇ ◇
就職や転職の面接時に、何をアピールしたら良いのか思い悩む人も少なくないのではないでしょうか。今回の調査結果から、20代の経験者(中途)採用で、人事担当者が面接の際に見ているポイントの1位は、「人柄・社風との相性」だと分かりました。面接の際は、自身の経験や実績に加えて、「自身が応募企業の文化や社風をどのように理解しているのか」「なぜ応募企業の社風に自身が合っていると思うのか」などをアピールしてみてはいかがでしょうか。自身が感じる企業文化や社風とのマッチ度をアウトプットすることは、自身をより理解することにつながります。自己理解を深めることで、面接での評価を得られるだけでなく、ミスマッチの防止や入社後の活躍にもつながるはずです。