学校の先生が子どもの頃に嫌いだった教科にはどのようなものがあるのでしょうか。全国の20~69歳の教員(小学校・中学校・高等学校・特別支援学校)2000人に聞いたところ、最も多かった回答は「算数・数学」でした。また、子どもの頃はわからなかったが大人になって実は役立つということがわかった教科については、こちらも「算数・数学」が最多となりました。
ジブラルタ生命保険株式会社(東京都千代田区)が、2023年5月~6月の期間にインターネットで実施した「教員の意識に関する調査2023」のなかで聞きました。
教員2000人に対して、「子どもの頃に嫌いだった教科」を聞いたところ、1位は「算数・数学」(328人)でした。次いで、2位「体育」(319人)、3位「国語」(234人)、4位「図工・美術」(213人)、5位「社会」(199人)と続きました。
また、「嫌いだった理由」については以下のようなコメントが寄せられています。
【国語】
▽作者や登場人物の気持ちを理解できない(物語文)
▽訳がわからない(古文)
▽正解がわからない(作文)
【算数・数学】
▽意味がわからなかった(微分・積分)
▽抽象的になってきてわからなくなってきた(数列)
▽これが出てから算数・数学嫌いが始まった(割合)
【理科】
▽エネルギーや速さなど目に見えないものが理解しづらい(物理)
▽解剖が可哀想だった(生物)
▽化学式が嫌いだった(化学)
【社会】
▽外国の名前や地名など覚えられなかった(世界史)
▽年表を覚えることが苦手(日本史)
▽覚えることがたくさんあった(地理)
【英語】
▽何を言っているかわからない(リスニング)
▽単語や決まった言い回しを覚えることができない(英作文)
▽日本語と違って難しく感じる(文法)
【体育】
▽頭から落下してトラウマになった(跳び箱)
▽水が怖く泳げなかった(水泳)
【図工・美術】
▽絵を描くのが苦手だった(絵画)
▽絵の具を使いこなせなかった(水彩画)
【音楽】
▽指がうまく動かなかった(リコーダー)
▽声を出すのが恥ずかしかった(歌唱)
次に、「子どもの頃はわからなかったが大人になって実は役立つということがわかった教科」を教えてもらったところ、こちらも1位は「算数・数学」(366人)となりました。次いで、2位「社会」(335人)、3位「国語」(182人)、4位「家庭科」(173人)、5位「理科」(152人)と続いています。
また、「役立つシーン・役立つことがわかった場面」については、以下のようなコメントが寄せられています。
【国語】
▽大人になり書けないと恥ずかしいと気づいた(漢字)
▽あらゆる場面で文章力は必要(作文)
▽文章を書くときなど、正しい日本語が使える(文法)
【算数・数学】
▽品物を買うとき、どちらが得か調べる(単位量あたりの大きさ)
▽買い物のとき、割引などの計算に役立つ(百分率)
▽料理や手芸で非常に役立つ(割合)
【理科】
▽天気図や台風など、生活と直接関わりのあることが多い(天気)
▽洗濯や掃除のときに役立つ(化学)
▽モーターを使った製品が理解できる(電磁石)
【社会】
▽現在の世界情勢を知るのに役に立つ(世界史)
▽政治についてニュースを見て理解できる(公民)
▽社会情勢や、選挙の仕組みなどが理解しやすい(現代社会)
【英語】
▽海外に行ったとき、英語が使えると便利だった(英会話)
▽旅行や仕事など様々な場面でコミュニケーションがとれる(スピーキング)
▽実務で必要(リスニング)
【体育】
▽体力づくりや健康の維持のために必要(水泳)
【道徳】
▽生活すべてで人として正しく行動できる(道徳)
【家庭科】
▽一人暮らしで役立つ(洗濯)
◇ ◇
【出典】
▽ジブラルタ生命調べ