「算数は青」「国語は赤やろ」何色のノートを使う? 教科のイメージカラー論争に、文具メーカーの見解は?

宮前 晶子 宮前 晶子

「国語とか理科みたいな教科ごとにコレ!っていうイメージカラーってあるやん?」

多くの人が脳内でぼんやりと思っていたことを面白おかしく描いた漫画が共感を得ています。作者は、web漫画家のえむしとえむふじん@書籍2冊目発売中!さん(@mshimfujin 以下えむふじんさん)。

リプ欄には、自分が考えるイメージカラーを述べる人や「国語は断然『赤』派」「『算数は青』なんか深く頷いてしまった」、「ワードとエクセルの色、反対だと思ってる!」「仕事をする上でもイメージカラーを出してみると違いがあって面白いかもしれない。 お客様からのクレーム電話は何色とか」「字と数字にもイメージカラーありますよね?」とさまざまなものにイメージカラーがあるという声も上がり、盛り上がりました。

漫画についての詳細をえむふじんさんに、また「ノートの教科ごとの色分け、実はかなりはっきりとした傾向があります」とリプライした文具メーカーのコクヨにも、その傾向について聞きました。

教科ごとの色、考えたことなかったけど、あるある!

「教科にイメージカラーあり!」の発端は、小学生の娘さんと友達の下校時の会話。帰宅後、「理科のことでモメた」という娘さんに詳しいことを聞くと、各教科のイメージカラーを話し合っているうちに意見が割れたことが発覚。

話を聞きつけたえむふじん一家の間でも、「国語は赤」「いや、黄色しかありえへん」など議論が勃発。お父さんの「算数は青やろ」に全員一致した瞬間で漫画は閉じられています。

「そういえばイメージカラーって考えた事なかったけど無意識に持っていたなとハッとした」ことから漫画を執筆。家族で「1組が赤で2組が青のように、クラスが色に見える」という話もしたそうです。

「実際にノートを作っているコクヨさんから反応があったことは驚きました。また、色については調査をされていたというのにも驚きました」とえむふじんさん。

コクヨ株式会社では2020年に中学・高校生に153人に対して、科目別のノートの色分けの調査を行った際に、国語は91%が赤・ピンク系、数学は96%で青系、社会は73%で黄色系、理科は80%で緑系という結果に。一番割れたのが英語で、43%が紫系、赤ピンク系と黄色系がそれぞれ約20%となりました。

「色の想定や決まりがあるわけではございません」

同社に問い合わせたところ、「『この色はこの教科に使ってください』という想定や決まりがあるわけではございませんので、お客様の自由なイメージで使っていただければと思っております。しかし、結果的にお客様が持っている教科と色のイメージに特定の傾向があった、という事実が多くの方に面白いと受け入れられたのではないでしょうか」との見解を語ってくれました。

「新学期等にお客様がよく店頭で目にされるであろう『パックノート』は5冊(5色)もしくは4冊(4色)です。また、スタンダードな『キャンパスノート(カラー表紙)』の5冊パックの場合は、青・緑・ピンク・紫・黄、の5色を1セットにしています。そのため、今回の漫画のエピソードのように教科ごとの色のイメージをお考えになるお客様が多いのではないでしょうか」。

さまざまな色・柄のノートを展開するようになったのは、ノートの種類ごとに異なる機能性(紙質や罫内容など)を区別して分かりやすくするため、教科ごとに分けて使えるようにするため、好きな色・柄のノートを使えるようにするため、など複数の理由があるそうです。

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「何気ない日常にもいろんな発見や楽しい事はきっと沢山隠れていると思う」ということを伝えたいです。漫画を描くときに心がけているのは楽しく読んでもらえること、ってことが第一です」と話すえむふじんさん。日々の暮らしで出会うできごとや家族のおもしろエピソードのブログやSNSでの掲載に加え、書籍出版も。ぜひ、チェックしてください。

◆ブログ コミックエッセイ「えむふじんがあらわれた」 https://mfujin.blog.jp/
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◆書籍「いくで!小学生エムモトえむみの勝手きままライフ」 

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