アサギテラスが印象的な名建築・名護市庁舎、取り壊さないで 写真家の投稿が話題に 市の建て替え方針に保存活用を呼びかけ

中将 タカノリ 中将 タカノリ

沖縄県名護市市役所問題が波紋を広げている。

名護市役所は1981年4月に完成した鉄骨鉄筋コンクリート造り3階建ての建築物。南国情緒と斬新さが共存した名建築として知られ、過去に日本建築学会賞も受賞しているが、名護市が老朽化を理由に建て替えを検討しているのだ。

SNS上でも数々の惜しむ声が上がっているが、中でも写真家の茗荷屋タカシさん(@Sakurai26330967)の「名護市役所という沖縄屈指の名建築を取り壊さないで欲しい。せめて何か別の用途で残して。」という写真を交えた投稿は大きく拡散。

SNSユーザー達からは

「素晴らしい佇まいですね 是非保存&活用して、後世に残して欲しいですね。」
「素晴らしい建築物ですね‼️地元の方達は、声をあげないのかな…再利用する方法あるのでは⁉️」
「初めて見た時は、これが?!な想像の斜め上を行く建築物でした。取り壊しになっちゃうの??」

など数々の共感のコメントが寄せられている。

投稿した写真家に聞いた

茗荷屋さんに話を聞いた。

ーー名護市役所取り壊しのニュースを知ったのは。

茗荷屋:先日Twitterに流れてきたツイートで知りました。4月に名護市役所を観に行ったばかりだったので衝撃でした。すでに取り壊しの話は出ていたみたいですが、沖縄に行った時は知らなかったので。

ーー名護市役所という建築の魅力についてお聞かせください。

茗荷屋:建築家、吉阪隆正の弟子達を中心に結成された象設計集団による設計で建てられた市役所で、建築マニアの間では沖縄の名建築と言えばすぐに名護市役所の名前が出るくらいに有名です。僕が初めて名護市役所を観たのは4月に沖縄に行った時です。この建物を撮影したいがために那覇からレンタカーで観に行きました。実際に観た名護市役所は、熱帯特有の植物と調和した古代遺跡の用な不思議な建物で、これがホントに市役所なのかと驚きました。

ーー投稿が反響を呼びました。

茗荷屋:「カッコイイ!」、「取り壊すのは勿体ない。」と言う声がある一方で、耐震の問題やバリアフリーの問題、空調設備が整っていないなどの批判も沢山ありました。名護市役所は沖縄を代表する名建築である一方で、様々な問題を抱えている建物だなと感じました。取り壊されてしまう前に沖縄に行った時にはぜひ見に行ってほしいと思います。

◇ ◇

名建築をどうにか後世に残す手段が見つかればよいのだが。

なお今回取材協力してくれた茗荷屋さんはTwitter、InstagaramなどのSNSで全国の自然や建築をおさめた写真を公開。フリー素材サイト写真ACにも作品を提供しているので、ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。

茗荷屋タカシさん関連情報
Twitterアカウント:https://twitter.com/Sakurai26330967
Instagramアカウント:https://www.instagram.com/sakurai0000

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース