肌の露出が多くなる夏。特に女性にとって、目につきやすくなる二の腕や脚が気になるもの。シニア世代にとっては老化が気がかりですが、加齢の影響が出やすいのは肌や二の腕、脚だけではありません。お尻も老化がでやすいのです。
『カラダがみるみる整う お尻年齢リセット術』（松尾タカシ・著、日東書院本社）。著者は３万人以上のお尻を改善してきた、お尻専門トレーナー・松尾タカシさん。「お尻には『お尻年齢』がある」と言い、「人はお尻から老けていく」「お尻をケアすればカラダが若返る」と主張。松尾さんが考案したエクササイズ「ベビーステップ７」を使って、お尻年齢をリセットし、健康的に若返る方法を同書で解説しています。
「お尻年齢リセット」がカラダにもたらす効果
お尻年齢を若返らせることで、得られるメリットから見ていきましょう。
◼️メリット1：見た目年齢の若返り
・足長効果、バストアップ、力強さを感じる見た目に
◼️メリット2：カラダに起こる違和感を解決
・疲労軽減、パフォーマンス力のアップ、代謝アップ
◼️メリット3：カラダに起こる痛みを改善に導く
・腰痛の予防と改善、変形性股関節症の予防と改善、変形性膝関節症の予防と改善
このようにお尻年齢が若くなると、健康面だけでなく、ダイエットをするよりも長期的に大きな効果が得られると松尾さんはとなえています。
「お尻年齢のリセット」は何歳からでも可能
とはいえ「お尻年齢を若くさせる」と言っても、筋トレのようなキツいトレーニングはシニア世代には楽ではありません。この点についても松尾さんは優しく解説しています。「『40代、50代は手遅れでしょう』と思っている方、諦めないでください。お尻ケアをはじめることに年齢はまったく関係ありません。『お尻には筋トレ！』と思っていませんか？ これらすべて効果ゼロです」（本書より）
勇気づけられる言葉です。松尾さんが考案したお尻年齢リセットのための「７つのエクササイズ」は、スクワットやバックキックなどのハードな筋トレでもなければ、ランニングのように持久力を必要とする運動でもないとのこと。この「７つのエクササイズ」をきちんと行えばどんな方でも、そしてどんな年齢の方でも、必ずお尻年齢をリセットできるそうです。
赤ちゃんが生まれて歩き始めるまでの「成長7姿勢」に着目
本題の「ベビーステップ7」を見ていきましょう。同書によれば、「人間の赤ちゃんが生まれてから歩きはじめるまでの「成長７姿勢」に着目したお尻専用エクササイズだ」とのことで、紹介されているのは以下の姿勢です。
＜７つのベビーステップ＞
1 あお向け姿勢
2 横向き姿勢
3 うつ伏せ姿勢
4 四つん這い姿勢
5 座位姿勢
6 ヒザ立ち姿勢
7 立位姿勢
このような「慣れ親しんだ姿勢」をもって「お尻年齢をリセット」をするためのメソッドが、細やかに解説されています。同書はこの7つ全てを一気にやるべし、とは言っていません。1種目だけでも目標を立てて取り組めば、必ず効果に期待できると説いています。
読むだけでも新しい発見を得られる一冊
「ベビーステップ7」は、お尻の外側というよりも、体の内側の筋肉を鍛えることを目的としています。
たとえば、静止した状態で「お尻、骨盤まわり、カラダの内側にある筋肉」に負荷をかけていきます。カラダの内側の筋肉が本来の力を取り戻すことができれば、骨盤は正しい位置に戻り、背中のS字カーブが美しく整うことで、タレジワやタレ尻を改善させることができる、という理論です。そのことでお尻年齢をリセットすることができ、結果的に健康や美容への効果を体感できるということなのだそうです。
担当編集者にも聞いてみました。
「本書は当初、『タレ尻』を気にしている40代・50代のおじさんをターゲットにした内容を想定していたんです。というのも私自身がまさにその世代で、お尻が情けない状態になっていたからです。
しかし制作をはじめる段階で、女性編集部員からタレ尻は男性だけの問題ではないというご指摘がありまして、女性も同じ悩みを持っているんだなと思い方向転換しました。実写を使って解説する予定でしたが、イラストを使うなどして、老若男女問わず幅広い世代に手にとってもらえるような中身にしました。
本書の見どころはもちろんお尻特化型のエクササイズ『ベビーステップ7』です。毎日、少しの時間でいいので継続してみてください。お尻の筋肉は地球の重力を感じてはじめて成長する筋肉です。そのため、オフィスや自宅で長時間のデスクワークが習慣になっている人は、お尻に危険信号が出ています。いますぐベビーステップ7をはじめることをオススメします。
ぜひ、プリプリのお尻を手に入れてください。お尻があがれば、気分もあがります。さらに、健康にもなっていいことづくめです！」（担当編集者）
本書はその名の通り「お尻年齢リセット」のメソッドを紹介しているわけですが、解説を読むだけでも膝を打つような「なるほど！」がいっぱい綴られています。実践に自信がない人でも、読むだけで新しい発見があるはずです。ぜひ一度手にとってみてはいかがでしょうか。
