「梅ミンツ」発売50年 ココアシガレットと一緒に持つと「大人の気分に」→言われてみれば確かにそっくり!

金井 かおる 金井 かおる

 大阪の菓子メーカーオリオン(本社・大阪市淀川区)の梅ミンツは今年で発売50年を迎えます。梅ピューレ配合の糖衣菓子。ちょっと硬めの小さな丸い粒を奥歯でガリガリとかみ砕いた記憶のある人も多いのではないでしょうか。実は透明容器は大人が持つある道具に似せて作られていたそうです。言われてみれば確かにそっくり! 同社常務取締役の高岡五郎さんに話を聞きました。

梅ミンツとココアシガレット、こんな関係があった!

 梅ミンツは1973(昭和48)年発売。

 「当時、森下仁丹さんから梅仁丹という大人向けの商品が出ており人気でした。そこでうちでは子ども向けとして梅ミンツを作りました。梅ミンツは爆発的ヒット商品になり、全国版テレビCMを流していたくらいです。当時は何社かから類似商品が出るほど売れた商品です」

 容器にもこだわりがありました。

 同社の超ロングセラー商品ココアシガレット(1951年発売)はタバコをモチーフにした駄菓子ですが、梅ミンツの容器もタバコには欠かせない道具を模して作られました。

 「ココアシガレットがタバコのようだったので、梅ミンツは当時かっこよかったダンヒルのライターのようなスマートな透明容器に入れました。ココアシガレットと梅ミンツを一緒に持つと、タバコとライターを持っているようで、大人の気分を味わえました」

 1979(昭和54)年にはくじ付きの「当り梅ミンツ」を発売。あたりが出るともう1つもらえることから駄菓子店での人気商品になりました。

ローソンでパウチ袋入りを先行販売へ

 同社では「この先も広く長く売り続けたい」という思いを込め、発売50年を機に「ウメミンツ」を商標登録。6月27日から全国のローソンで先行販売する「オリオン 梅ミンツ パウチ」のパッケージにも大きなサイズで「オリオンのウメミンツ」と銘打ちました。

 「従来の製法を見直して、今までよりソフトな食感で、梅の味が素早くお口に広がり、さらにおいしくなりました。小さなお子さんでも食べていただける味です」

 パッケージの色は全3種。裏面には同社キャラクター「浪速の駄菓子王・リスゴロー語録」が。「大人でも食べやすいパッケージにしたんやで」「いつもの3個分より多いんや。おトクやで!」など、関西弁のメッセージに注目です。

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 従来品「梅ミンツ」は8g入り、参考価格30円。ローソン先行発売「オリオン 梅ミンツ パウチ」は27g入り、税込み127円。

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