光点滅のポケモン・ショック、映画「リトル・マーメイド」でも? 公式サイトがてんかん症状の注意喚起 鑑賞した人「チカチカきつかった」

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 ウォルト・ディズニー・ジャパンは6月6日、公式サイトで9日公開の実写映画「リトル・マーメイド」の中に、光の点滅が続くシーンなどがあり、光過敏性発作やてんかんの症状などを引き起こす可能性があると注意喚起しました。ネット上では「知らずにチケット買った人かわいそう」「告知遅すぎでは」などの声が上がる一方、「ディズニーはていねいに教えてくれるからありがたい」と擁護する意見もあります。

「目をつぶってた」「怖くて行けない」の声も

 同社は「光に対して敏感なお客様がご覧になられた場合、光過敏性発作やてんかんの症状など、光感受性反応による諸症状を引き起こす可能性のあるシーン(光の点滅が続くシーン等)が含まれております」とし、「光刺激に敏感なお客様は、ご鑑賞に際して、注意深くご判断いただくようお願いいたします」と注意を呼びかけました。

 この発表に対し、ツイッター上ではさまざまな意見が交わされています。

 実際に鑑賞した人たちからは、「チカチカちょっときつかったです」「たしかにチカチカ危ない気がする」「てんかん持ちだからチカチカするシーンは目をつぶってた」「歌は素敵なのに光がチカチカして…」「光が苦手な人は気をつけて」などの体験談が並びます。

 鑑賞を予定している人たちからは「えええっ…」「楽しみにしてたけど怖くて行けない」「観に行きたいけどチカチカするのは苦手」「てんかんはないけど光が強いと頭痛が…」などと心配する声も。

 中には過去のポケモン・ショックを思い出した人も多かったようで、「ポケモンショック?」「昔のポケモンみたいな可能性があるということかな」といった投稿も見受けられました。

 ポケモン・ショックとは、1997年にテレビ東京系列の人気アニメ番組「ポケットモンスター」を見た子どもたちがけいれんなどの発作を起こし、約750人が病院に運ばれた問題。当時の厚生省は「視聴者の約一割に健康被害が出たと推定され、テレビだけでなく、光を媒体とする工学機器は配慮が必要」とする最終報告書を公表。番組は4カ月の休止後、放送再開されました。

 また、今回の告知が上映直前だったことから、発表が遅いのではという声も上がりましたが、ウォルト・ディズニー・ジャパンではこれまでも光点滅のある映画については注意喚起を行なっています。5月3日公開「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3」では、4月24日に公式サイトにお知らせを掲載。今回の告知に対しても「ディズニーはいつもていねいに教えてくれるからありがたい」「事前の注意喚起はありがたい」「告知されないよりいい」などと擁護する声がありました。

 同映画をめぐっては、アリエル役にアフリカ系の人気シンガーハリー・ベイリーの起用が発表されると、実写版シリーズ初の黒人プリンセスとして話題になりました。一方で、一部のファンからは「アリエルは白人」などといった反発があり、世界中で論争が巻き起こりました。

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 ウォルト・ディズニー・ジャパンが発表した内容は次の通り。

 『リトル・マーメイド』光点滅シーンに関して

 6月9日公開『リトル・マーメイド』本編には、一部、光に対して敏感なお客様がご覧になられた場合、光過敏性発作やてんかんの症状など、光感受性反応による諸症状を引き起こす可能性のあるシーン(光の点滅が続くシーン等)が含まれております。光に対する感受性は個々のお客様によって異なりますので、ご鑑賞いただく際には予めご注意ください。光刺激に敏感なお客様は、ご鑑賞に際して、注意深くご判断いただくようお願いいたします。

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