飲料メーカーの若手社員がなぜ森で研修!? 大自然に飛び入り…伝統の取り組みに潜入

デイリースポーツ デイリースポーツ

会社員にとって4月の入社や人事異動が落ち着いた5、6月にありがちなイベントのひとつが研修。マナーやスキルアップなど、いろいろな研修がありますが、会社の個性を生かした変わった研修をするところも多くあります。飲料メーカーのサントリーは、森の中での研修が伝統になっているそう。今回はこちらの研修に潜入しました。

さまざまな部門から約100人が参加

話題の研修が行われているのは、兵庫県の「西脇門柳山(にしわきもんりゅうざん)」。研修を実際に見せてもらいました。

当日、会場である森には、北は北海道から南は九州まで、営業や商品開発などさまざまな部門から、約100名の若手社員が集合。森林組合員の指示のもと、ノコギリを手に森へ入ります。森の中はスキー場の上級コースほどもある急勾配。若手社員は腰を落として踏ん張りながら、生い茂った木を切っていきます。伐採するのは常緑樹と言われる1年間ずっと葉っぱがついている木。健康な「ふかふかの土」になるよう太陽光を遮る木を切っていきます。

森づくりを学ぶ

山に降った雨や雪は、森に受けとめられて地中にしみ込み、天然水へ育まれていきます。その雨雪を受け止めるのが「ふかふかの土」。サントリーでは、03年から活動を開始し、今では全国22カ所、総面積約1万2000ヘクタールの森林で「ふかふかの土」による〝森づくり〟を進めています。同社の商品の多くは、天然水=地下水から製造。そのため、同社の国内工場でくみ上げる地下水の2倍分の森を健康にし、天然水を育む仕組みをつくることは、長い目でみれば、商品をつくることそのものに直結します。

水と森の関連を実感

「実際に木の手入れをしてみると、かなり大変。でも、この積み重ねによって森林を守ることができ、水を育むことができると身をもって体感できた」というのは参加した社員の感想。水を育てる森を研修プログラムにまでするあたりに、CMでよくみる「水と生きる」ことに対するサントリーの本気ぶりを実感した。

「ミネラルウォーターなんてどれも同じ」なんて思いがちですが、森づくりのことまで考えて、国内4カ所の水源からつくられる「サントリーの天然水」を飲んでみるとひと味違う気がします。

◆高田 強(たかた・つよし) フードライターとして関西エリアを中心に雑誌やwebで飲食店やフードトレンドについての記事を執筆。現在は「関西ウォーカー」、「おとなの週末」、「SKY WARD」などの雑誌、情報誌に寄稿。約月1回ペースで登場する関西テレビ「よ~いドン!」のほか、MBSテレビ「水野真紀の魔法のレストラン」などのテレビ番組にグルメ情報のナビゲーターとして出演。

おすすめニュース

新着ニュース