「お前!日本人だろ!」海外で呼び止められビクッとしたら「うちの犬は」 予想外の展開に12万人がほっこり

はやかわ かな はやかわ かな

「お前!日本人だろ!」

海外で突然そんな風に呼びかけられたら……大抵の場合、あまりいい展開にはならないものですよね。

ハワイ島に滞在中のアートユニット「キュンチョメ」(@kyun_chome)さんもこの日、見知らぬ現地の人から突然、「お前!日本人だろ!」と、声をかけられたそうです。その際の予想外の展開がTwitterで大きな話題になりました。

「『おまえ!日本人だろ!』と急に呼び止められたのでビクッとしたら、『この犬の名前はkomaiだ。日本語で小さいという意味だろ?』といわれた。こまいちゃん、かわいい」

そんなツイートと共に投稿された写真に写っていたのは、椅子の上でくつろぐ小さな犬「こまいちゃん」の姿。

約12万のいいねがついた予想外のほっこり展開について、アートユニット「キュンチョメ」のホンマエリさんとナブチさんにお話を聞きました。

日系移民の遠い記憶

「こまくてかわいいでちゅね~」
「漫画『動物のお医者さん』で、イギリス人が小型犬にスコシという名前をつけてたのを思い出しました」

こんなほっこりリプライを受け、「Komaiちゃんが居るのはハワイ島で、広島や山口からの日系移民がとても多い場所なのです。遠い故郷の記憶が漂うKomaiちゃん、元気に暮らして欲しい」と、続けてツイートしたキュンチョメさん。

するとリプ欄には、広島県や山口県以外にも、九州や北海道、四国、東北や近畿地方でも「小さい、可愛い」といった意味で「こまい」という言葉を使うという証言が殺到しました。

現在、アーティスト支援団体のフェローシップ「ACC」で、アートのリサーチのためハワイ島に滞在中のキュンチョメさん。日系移民の歴史を感じる小さなわんこ「こまいちゃん」との出会いについて、詳しく伺いました。

自慢の犬「こまいちゃん」

ーーこの日、どんな状況で呼び止められたのですか?

「その日はハワイ島北部にある、ポロル渓谷という場所にトレッキングで出かけていました。駐車場に車を停めて降りると、初老の男性が、『Hey! You!Are you Japanese, right?』と、大きな声を出しながら近づいてきました。今までこの手のやり取りから始まる詐欺や差別に何度も遭遇しているため、反射的に警戒しましたが、彼は愛犬の紹介をしたいだけでした。こまいちゃんは彼の自慢の犬のようです」

ーーベスト姿の方がこまいちゃんの飼い主さん…?

「写真の方はトレッキングコースを解説してくれる、地元のボランティアの女性なんです。実は声をかけてきた男性は写真に写ってないのですが、このボランティアさんもこまいちゃんと仲良しでした」

ーー「こまいちゃん」の名前の由来を聞いたご感想は?

「小さな犬のことを『ちびちゃん』と呼ぶことはよくありますが、『こまい』という言葉に独特のネーミングセンスを感じました。small=小さい=こまい、と頭の中で変換するのに2秒くらいかかりましたが、私の親が九州の出身だからなのか、理解することはできました」

「こまい犬」&「こまくない犬」

ーーこまいちゃんはどんなわんちゃんでしたか?

「トレッキングに訪れる観光客をじっと見守っていて、こまいけど貫禄のある姿でした」

ーーこまいちゃんの椅子の下にも大きなわんこの前足が見えますね。

「はい。実はこまいちゃんの後ろに『こまくない犬』が写っています。こまいちゃんを撮影しているとどこからともなくやって来ました。誰の犬なのでしょう?聞きそびれてしまいました。こまい犬とこまくない犬、良いペアですね」

◇ ◇

ハワイ島で経験したほっこりエピソードを投稿したキュンチョメさん。2023年10月7日から富山県「黒部市美術館」にて個展を開催されるそうです。

「現代アートは特に興味ない…という方が、こまいちゃんの記事を見たのをきっかけに来てくださったらとても面白いですね。犬に関わる作品もあるので、ぜひ遊びに来てください」(キュンチョメさん)

■「キュンチョメ」さんのInstagram「kyunchome」

■「キュンチョメ」さんのオフィシャルサイト

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