最近の就活では、「選考に参加する企業を絞り込み、1社1社丁寧に企業研究を行う」「企業には志望度を正直に伝える」など、「内定獲得」よりも「入社後」を見据えて誠実に就職活動をする学生が増加傾向にあるといわれていますが、第一志望でない企業から志望順位を聞かれた際に学生たちはどのように答えているのでしょうか。株式会社学情(東京都千代田区)が、インターネットで実施した調査では、約半数の学生が「第一志望だと伝える」と回答したそうです。
調査は、2023年4月に、同社が運営する『あさがくナビ2024』に来訪した2024年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生の男女403人を対象として実施されました。
「第一志望でない企業から志望順位を聞かれた際にどのように回答しますか」と聞いた質問では、50.1%の学生が「第一志望だと伝える」と回答しており、「選考は志望度の高い企業のみ受けている。全ての企業を第一志望のつもりで受験し、内々定を獲得してから入社する企業を決めたい」「本当に入社したい企業に絞って選考に参加しているので、選考を受けている企業は、どの企業も第一志望だと言える」などの声が寄せられました。
一方、「第一志望群だと伝える」と答えた学生は38.2%、「他の企業が第一志望だと伝える」は8.2%となっており、「第一志望だとは伝えない」とした学生も46.4%と、半数に迫っています。
回答者からは、「嘘はつきたくない」「辞退する際に気まずい思いをしたくない」「人事担当者の気持ちを考えると、リアルな志望度を伝えたほうが良いと思う」などの声がありました。
また、「同時に複数の内々定を持っていることについて、どのように感じますか」と聞いたところ、27.0%と約4人に1人の学生が「抵抗がある」(抵抗がある6.7%・やや抵抗がある20.3%)と回答。
回答者からは、「辞退するなら早いほうが良いと思う」「まだ1社に絞ることはできなくても、入社意思のない企業は早めに断るようにしている」「1社内々定を得たら、1社辞退するようにしている」などの声が寄せられたそうです。