100円ショップで、10歳の女の子に話しかけられ… 女性と少女の会話に「泣く」「登場人物みんなやさしい」

宮前 晶子 宮前 晶子

「今日ベビーカーで娘連れて100均に行ったのね。そしたら10歳の女の子2人が“こんにちは。一つ聞いても良いですか?”って声かけてきたの。突然のことでびっくりしつつも“何かな?”って返したら、“母の日に何もらったら嬉しいですか?”って....。私母親になってまだ5ヶ月で、母の日なんてずっとあげる側だったから、パッて浮かばなくて...結局ふわっとした返ししかできなかったんだけど、この子のお母さん達は本当に幸せものだなって思った」

明日(14日)は母の日。感謝の気持ちとともに贈るプレゼント選びに、頭を悩ます人も多いと思います。赤ちゃんを連れたすずさん(@krm_2021)とプレゼント選びに悩むふたりの女の子との出会いは、母の日をめぐるショートストーリーのよう。

「ヤバい、想像して泣きそう」「女の子のお母さんもすごい素敵な人なんやろうな」「登場した人が全員キラキラ」「5ヶ月の赤ちゃんがいたからですね。 赤ちゃんがくださった最高の母の日プレゼント」「女の子2人の話しかける前のドキドキとか想像するときゅんきゅんします」「“あのお母さんに聞いてみよう!”って話し合ってたと考えると、ほんと優しい世界…」など幸せな気持ちの連鎖に。

「いつか自分の子にありがとうって言われたら泣いちゃうな。今日の出来事は母の日が来るたびに毎年思い出すと思う」とツイートしたすずさんに、その際のやり取りや思いを聞きました。

母親思いの女の子たちと出会って…

他の買い物客がまばらにいる程度だった100円ショップで2人に出会ったのはゴールデンウィーク初日の4月29日。ベビーカーを押していたすずさんに、女の子たちが近寄ってきて母の日のプレゼントについて質問をされた瞬間は、突然すぎてびっくり。すずさん自身、これまでは娘として母へプレゼントを贈る立場だったため、娘からプレゼントをもらうという発想がなく、気の利いたモノ提案はできなかったそうですが、女の子たちとは、2〜3分の会話を楽しんだそう。

「2人が小学5年生(10歳)であることや学校は楽しいけど少し厳しいということ(笑)を教えてくれました。私の子供を見て、“私にも妹がいるよ”とも言ってました」。

その後、女の子たちとは別れて買い物を終えたすずさんは、店を出る前に女の子たちのもとへ。「ほんの少し会話を交わしただけですが、すごくステキな出会いだったので、さよならを言いたいなと思って。2人はかわいいお花が並ぶ造花コーナーにいて、“これにしようか悩んでるんだ!でもこれ(陶器の花瓶)だと、妹が倒して割れた時お母さんが大変になっちゃうから木(木製のもの)がいいかな〜”と言いながら、お花とフラワーベースを手に取って一生懸命組み合わせていました」。

その様子に「10歳の子どもが、妹やお母さんのことをここまで考えているんだ!」と驚き、「お母さん思いの良い子!」とその場で泣きそうになったそう。

この出来事を通して、「より母親らしくありたいと思いました。私は母親になってまだ間もないですが、子どもから見たら母親である期間など関係ないんですよね。私は“母親”というくくりの中にいることを改めて自覚しました。母親としてはまだまだ新米ですが、自分の子どもだけではなく、周囲の人や子どもたちから見ても1人の母親として頼られる存在になりたいと思いました」。

幸せのおすそ分けができればとSNSに投稿したそうですが、思いがけず大きな反響に。「いろんな方の母の日のエピソードや、自分が聞かれたらこう答える、心が温まったなど、どのリプライも印象的でした。このツイートをきっかけに“母の日に何かプレゼントしようと思った”といった内容のリプライを見た時は、より一層幸せな気持ちになりました」。

こころ温まるコメントに加え、「こういう話だけでいい」「これだからTwitterはやめられない」などのリプライがあったことも挙げ、「SNSは、幸せが連鎖するものであって欲しいと改めて思いました」。

また、母の日について改めて深く考えるきっかけになったそうで、女の子たちとそのお母さんへ感謝の気持ちも。「女の子たちには“もらう側、贈る側の気持ちを考える、良い機会をくれてありがとう”と伝えたいです。きちんとしたアドバイスはできませんでしたが、私に尋ねてくれたことがうれしかったです。それから、お母さんのことを考えながら選ぶ気持ちが何よりのプレゼントだということ、その気持ちを思い出させてくれてありがとうと言いたいです。

ママさんには、私がいうのも何ですが“お子さまたち、一生懸命選んでいましたよ。その気持ちも含めて大切にして欲しいです”と伝えたいです。そして優しいお子さんを通じて、私だけでなく、たくさんの方が幸せな気持ちになれたことへの感謝も伝えたいです」。

子どもからのプレゼントや感謝の気持ちがあっても、子どもからの特別なものはなくても、「子ども自身が幸せを感じ、日々過ごすこと」がお母さんにとっていちばんの贈り物。明日、すべてのお母さんと子どもが最高に幸せな母の日を過ごし、そしてその思いがずっと続きますように。

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