きょう5日(金:こどもの日)は、きのう4日(木:みどりの日)以上に最高気温25℃以上の夏日続出。東北~関東甲信では、所々で30℃以上の真夏日に。東北~近畿にかけて空気は比較的乾いていますが、まだ暑さに体が慣れていないことに加え、車の移動が多い時期です。車内の熱中症に注意が必要です。
富山空港で30℃以上真夏日を観測 東北~関東甲信は所々で真夏日
きのう4日(木:みどりの日)は、網走など北海道で今年初めて最高気温25℃以上の夏日となり、全国のアメダス3割以上で夏日となりました。きょう5日(金:こどもの日)は、きのう4日(木:みどりの日)以上に、夏日続出となりそうです。
北海道の季節先取りの暑さは落ち着きますが、東北~近畿は晴れて、軒並み最高気温25℃以上、30℃以上の真夏日になる所もありそうです。すでに、富山空港では昼前に、最高気温30℃以上の真夏日となりました。
予想最高気温は、福島・長野30℃、山形・金沢・熊谷などで29℃、前橋・さいたまなどで28℃、東京都心や大阪などで27℃となっています。湿度は低めで、カラッとした暑さですが、車での移動が多い時期です。車内の温度に気を配り、こまめに水分や休憩をとりましょう。
また、九州など西日本では、曇りや雨ですが気温は高く、福岡26℃、松山25℃など所々で夏日が予想されています。こちらは湿度が高めなので、汗がなかなか蒸発できず、体内に熱がこもりやすくなります。こまめに休憩や水分をとり、熱中症に注意しましょう。
車内での熱中症に注意
車での移動が多い時期ですが、車内は高温になりやすいため、特に熱中症に注意が必要です。
外気温がそれほど高くない日でも、直射日光の当たる場所に車を駐車すると、車内温度が上昇する場合があります。2019年5月8日に屋外駐車場で実施した実験では、外気温が23.3℃〜24.4℃であったにもかかわらず、直射日光の当たる場所に駐車した車は、計測開始時25℃だった車内温度が約2時間後に、軽ワゴン車で39.9℃、大型SUVで46.5℃を観測しました。真夏に比べると車内温度は少し低くなっていますが、車内は高温になっていました。(日本自動車連盟:JAFユーザーテストより)清々しい陽気でも油断は禁物です。短時間であっても、子どもやペットを車内に残して車から離れないようにしましょう。
また、車内が高温になってしまった場合、上の画像のように、窓を全開にしてエアコンを外気導入にして走り出し、車内の熱気を出したら窓を閉め、内気循環にして冷やすことが最も効率的に車内を涼しくする方法と考えられます。
あると便利 熱中症対策グッズ
気温が上がる日、外で過ごす時には熱中症対策として、次のようなグッズがあると、便利です。
①ペットボトルや水筒に入った飲み物(水やスポーツドリンクなど)を用意して、気づいた時に、すぐ水分補給ができるようにしましょう。また、塩分タブレットや塩分の含まれた飴があると、大量の汗によって失われた塩分を、手軽に補給できます。
②日傘や帽子で、日差しの暑さを遮りましょう。晴れた日は、地面に近い所ほど気温が高いため、背の低いお子さんは、大人よりも暑い空気に包まれてしまいます。また、帽子をかぶると、熱中症対策だけでなく、紫外線対策にも効果的です。帽子は、時々はずして、汗を蒸発させましょう。さらに、海岸など日陰のない所でのレジャーでは、日よけテントがあると、日陰を作り出すことができます。
③扇子やうちわ、携帯扇風機もおススメです。涼しい風で、体を冷やすことができます。
④冷却シートなどの冷却グッズも、上手に利用しましょう。ネッククーラーは、太い血管が体の表面近くを通っている首元を冷やすため、効率よくクールダウンできます。また、保冷剤や氷があれば、タオルなどにくるみ、体(首、脇の下、太ももの付け根など)にあてて、冷やすことができます。他にも、スカーフやバンダナがあると、水で濡らして首や頭に巻けば、水が蒸発する時にまわりの熱を奪うため、体温を下げることができます。
熱中症を予防するには、熱中症対策グッズを用意するだけでなく、なるべく涼しい所でこまめに休憩することや、「水分をとっている?」「少し休んだほうが良いよ」など声をかけ合うことも、忘れないでください。