「4月になったのに、タヌキを待つ柴犬にはまだ春が来ない」とつぶやき、いぶし銀(@shiba48love)さんがTwitterに投稿した動画が話題になりました。そこに映っていたのは、マンホールの穴をじーっと見つめ、「タヌキ」の気配を嗅ぎ取ろうとしている柴犬の姿。
実は、動画の中で柴犬が見つめていた場所は、今から2ヶ月以上前、初めて遭遇した「タヌキ」が逃げ込んだ「マンホール」。以来、2ヶ月以上経った今もほぼ毎日この場所に直行し、「タヌキ」の気配を探し続けているそうです。どうしてもタヌキに再会したい柴犬について、飼い主さんにお話を聞きました。
春なのに~♪ 待ち人来たらず
「気になってた。あれからずっとですか?」
「まだ待ち人来たらずなのですね」
「よっぽど衝撃的くらいに忘れられないんだなぁぁ」
「春なのに~春なのに~ため息またひとつ~」
こんな温かいリプライが殺到したのは、8歳になる柴犬の男の子、銀次くん。2月から始まった銀次くんの「タヌキ調査」の行方を、多くの方が見守っていました。
「2ヶ月も待ち続けてるって、どんだけタヌキさんが好きなんだろ」「全く忘れる気配がないよ。近所の人に不審者だと思われてるかも」と、つぶやいていた飼い主さん。4月になったのに、再会の春がまだ来ない銀次くんのタヌキ調査について、飼い主さんに詳しくお話を聞きました。
2ヶ月以上、ここに直行
ーー初めてタヌキに遭遇したのが今年の2月。3月も銀次くんは熱心にタヌキ調査をしていましたが、今もタヌキとの再会を待ち続けているのですね…。
「ほぼ毎日、お散歩の度にタヌキさんが逃げ込んだこのマンホールに直行します。たまに逆方向に進んでも、違うルートでこのマンホールに向かってしまいます…」
ーー3月にお話を伺った際、「雨の日が増えればタヌキの匂いも消えてあきらめるのでは…」とおしゃっていましたね。
「その後、何度かまとまった雨が降ったのですが、あまり状況は変わりませんでした」
ーーなんと…。徒歩だと銀次くんはここに直行してしまうから、車で少し遠くに移動してお散歩されることもあるそうですね。他にはどんな対策を…?
「最初の頃よりは少しタヌキに対する執着心が薄れてきた感じがあるので、マンホールに着いたらすぐにオヤツで興味を引き、マンホールの匂いを嗅がせないようにして、素早くその場を離れるよう心がけてます」
ーーなるほど!「座ったら最後。絶対に動かないよ」とツイートされていましたね。動画の最後、銀次くんはマンホールの前に座っていましたが、お散歩は続行できましたか?
「お座りした直後、すぐに撮影をやめて、匂いを嗅ぐことに集中する前にオヤツで気を引き、銀次が腰を上げた瞬間にリードを引き、その場を離れてお散歩を続けました」
◇ ◇
銀次くんの健康のためにも、お散歩の時間を「タヌキ調査」だけに費やすことなく、運動もしっかり出来ることがいちばんです。とはいえ、何度も首を傾げて耳を澄ます、銀次くんの可愛いタヌキ調査の様子を、あともう少しだけ見守っていたいところです。