保健所で出会った生後2週間の赤ちゃん猫 家族になって12年 シニアになっても愛おしさは変わらない

渡辺 陽 渡辺 陽

保健所で出会った赤ちゃん猫

まるくんと虎くん(12歳・オス)は、2010年8月20日ごろ生まれた。保健所で保護されていた5匹きょうだいの2匹だという。

Yさんはもともとハムスターを飼っていたが、短命なので少しでも長く一緒にいられる猫を家族にしたいと思っていた。2010年9月9日、Yさんは保健所に子猫を見に行った。

「初めは1匹迎える予定で見に行きました。『雄猫がいいんですが』と希望を出すと、保健所の職員の方が確認してくれて、1匹手に取って見せてくれました。『もう1匹も雄なんだけど一緒に連れていく?』と言われて、2匹連れて帰りました。他の子は女の子だったみたいです」

シニアの甘えん坊

2匹ともまだ生後2週間を過ぎたばかりの赤ちゃん猫。Yさんは、お母さんが猫を飼ったことがあるというので安心して迎えた。

「赤ちゃんなのでミルクから育てました。2匹一緒だと哺乳瓶順番待ちしながらミルクを飲みました。虎の方が何でも先にできて、トイレも先に覚えました。まるは虎の真似をして育った感じです」

そんな2匹ももうシニア猫。まるくんはよくケージの上の高い位置から皆を見下ろしている。

「ヤキモチやきなので、自分以外の猫がブラッシングとかお尻トントンとかされるのをじーーーっと見ています。しら~っと、虎がお尻トントンされている横に並んで、トントンの強奪をします(笑)」

虎くんは色々考えて行動する。ドアのノブが上げ下げできるタイプだと開けてしまうので、ドアにかんぬきタイプの鍵をつけている。

「獲物を探してぬいぐるみなどを私に届けてくれます。たくさん鳴いて知らせて、その後撫でてもらうのを待っています。私の手を舐めるのが好きなので、手を舐めている隙に爪が切れるので楽です」

虎くんは腎不全、糖尿病、ヘルニアもちだ。ヘルニアはサプリ、腎不全は薬で落ち着いてるそうだ。

「糖尿病は毎日朝夕インスリンを注射しています。糖尿病があるためか少し傷が治りにくいようで、今はカラー生活です」

それぞれ違う甘え方をする虎くんとまるくん。シニアの甘えん坊は、子猫とは違った愛おしさが感じられる。

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