「ネコチャンには怒れません」演奏家を襲った悲劇に助っ人が続々と登場「猫様なら仕方ない」

はやかわ リュウ はやかわ リュウ

被害が拡大するより「可愛い証拠」を!

ーーいつネコチャンの犯行に気づいたのですか?

「レッスンの最中でした。ネコチャンはお寺で飼われているようで、他にも数匹見かけました。今思えば、何度か怪しい顔をしていた気がします…。楽器を吹いている時にケースの方から水の流れる音が聞こえ、見てみるとネコチャンが気持ち良さそうに放尿していました。毅然とした態度でおしっこをしており、無理に引き上げても被害が拡大するだけだと思い、せめて可愛い証拠を残そうという思いで撮影いたしました」

ーー夏至さん、猫好きさんなのですね…。

「ネコチャンは人間よりも上位の存在であり、人間はネコチャンに歯向かう権利はないと思っています。なぜならネコチャンは可愛いので。でも自分で飼育した経験はありません」

ーーなんと(笑)。ちなみに、犯猫の名前は…?

「『チャイコ』という名前で、大作曲家のチャイコフスキーにちなんで付けたとのことでした」

ーー絶対に怒れない名前ですね(笑)。今回のご住職とケースの買い取り手さんという2人の救世主の登場について、改めてどんなご感想を…?

「どちらも驚きました。定価だと6万円ほどのケースなので、2000円は破格ではあるのですが、以前から知り合いの某吹奏楽部名門校の子が興味を示してくれ、合意に至りました。消臭、消毒などがんばるそうです」

◇ ◇

ネコチャンが粗相をした要因について、「(管楽器に溜まった)唾抜き用にペットシーツを楽器ケース内に常備してたのでそれもあるかもしれません」と、ツイートしていた夏至さん。

「僕が演奏するバストロンボーンという楽器は、世間的には広く知られてはいないと思いますが、実はクラシックだけでなく、ジャズやポップス、映画音楽などで大活躍している楽器なんです。楽器について詳しくご存知でない方にも、何の楽器かはわからないけど今の音素敵だったなぁ、と感じていただければ僕は嬉しいです」(夏至さん)

夏至さんのYouTubeには、バストロンボーンによる人気ポップス曲もたくさん投稿されています。そんな夏至さんから受け継いだ「奇跡のケース」の消毒と消臭、成功するといいですね。

■バストロンボーン奏者、夏至さんのYouTubeチャンネル『夏至【バストロンボーン】』

■夏至さんのInstagram『geshimayu』

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