「エンディングノート」70代以上の約2割が「準備している」…内容は「財産・資産について」が最多に

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

自分の人生を見つめなおすことができる「エンディングノート」。そんなエンディングノートについて、全国の男女1000人に調査をしたところ、70代以上の約2割の人が「エンディングノートを準備している」と回答しました。また、エンディングノートに書いた内容としては、約8割の人が「財産・資産について」と回答したそうです。

株式会社NEXER(東京都豊島区)が運営する『日本トレンドリサーチ』が、『斎奉閣・家族葬会館 和ごころ(株式会社三重平安閣)』と共同で2023年2月にインターネットで実施した調査です。

まず、「エンディングノートの認知度」について年代別にみると、「40代以下」で42.5%だったものの、「50代」では52.0%、「60代」では61.5%、「70~74歳」では59.5%、「75歳以上」では66.5%と、年代が上がるにつれて、エンディングノートについて具体的に知っている人が増える傾向がみられました。

続いて、「エンディングノートを準備していますか」と聞いたところ、「40代以下」(4.9%)、「50代」(8.0%)、「60代」(10.7%)、「70~74歳」(22.5%)、「75歳以上」(23.3%)と、こちらも年代が上がるにつれて、エンディングノートを準備している人が増える傾向に。

また、「エンディングノートを準備している理由」について回答者からは、「自分が死んだ後、残された家族が色々な処理に困らないようにするため」(40代女性)、「生き方をキレイにするため」(30代男性)、「いつ、どんな理由で他界するかもしれない。その時のために」(70代男性)といった声が寄せられました。

では、エンディングノートを準備している人はどのような内容を書いたのでしょうか。内容についての質問では「財産・資産について」(83.7%)、「葬儀・お墓について」(68.2%)、「相続・遺言書について」(51.9%)、「自分のことについて」(50.4%)といった回答が上位に並びました。

具体的な内容として回答者からは、「デジタル遺産について」(40代女性)、「亡くなったあとに連絡してほしいひとのこと」(50代女性)、「銀行口座とPCのパスワード」(60代女性)など、残された家族が困らないよう記している人が目立ったほか、親族が亡くなった後の手続きが少しでもスムーズになるよう、配慮されている人もいました。

また、59.7%と6割近い人が「家族にエンディングノートを書いておいてもらいたいと思う」と回答しており、「どんな最期を迎えたいのか、どんな葬儀にしてもらいたいのかなど、わかっていれば迷わずに済むから」(40代男性)、「遺産相続でもめるといやなので」(40代女性)、「わからないことがたくさんあるのに、本人に直接聞けなかったりするから」(50代女性)といった「本人の要望を叶えたい」や「手続きや遺産存続などを少しでもスムーズに行いたい」といった理由が多く寄せられていました。

家族にエンディングノートを書いておいてもらいたいと思う人が6割近かった一方、自身のエンディングノートについても、59.5%の人が「将来的には準備しようと思っている」と答えており、その理由として「残された人が安心するから」(30代男性)、「家族に自分の思いをのこしたい」(30代女性)、「残された人が選択に迷はないようにしておきたいし、亡くなってまでお墓の手入れやなど手間をかけさせたくないから」(30代女性)といった「残された家族のため」や「自分の意思を伝えたい」という声が多く寄せられたといいます。

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【出典】
▽日本トレンドリサーチ/【エンディングノート】75歳以上の23.3%が「準備している」 その内容とは?
https://trend-research.jp/16719/
▽斎奉閣・家族葬会館 和ごころ
https://saihokaku.jp/

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