「これはずるい」バナナをくわえたワニがかわいすぎると話題 副園長のあふれる愛きっかけで爆誕

金井 かおる 金井 かおる

 静岡県東伊豆町にある動植物園「熱川バナナワニ園」(静岡県賀茂郡東伊豆町)が数量限定で発売したスイーツ「大福ワニ」がネット上で大きな話題になっています。愛らしい瞳のワニがバナナをくわえており、SNSでは「かわいいー!」「かわいすぎる」「これはずるい」「行かなきゃ」「かわいくて食べられない」と好評です。考案者である同園副園長の神山浩子さんに話を聞きました。

予想以上の反響に「何が起きたの?」

 「毎日、頭の中がワニでいっぱい」という神山副園長は、ワニ愛が高じて和菓子店店頭でひらめきます。「ワニのかわいらしさを多くの方に伝えたいという思いから、日々、頭の中がワニでいっぱいでして…。それで和菓子屋さんの草大福がワニに見え、思わず購入して帰りました」。

 神山副園長の頭の中に浮かんだイメージは「ワニがかわいらしく、果物をおいしそうに食べているような姿」。さっそく草大福をワニの頭に見立てて形にし、家族に披露すると「絶賛されました。それで園でも販売してみようかなと」。

 発売日前日の2月22日、同園インスタグラムとツイッターで商品写真とともに発売を告知すると、投稿は一気に拡散。「知人から『反響がすごい!』と言われるまで気付かず、何が起きたのだろうと思いました。予想以上の反響に驚くとともに大変うれしく思っております」

味にもこだわり、今後は地元特産とのコラボも

 「味にもこだわっています」と言う通り、草大福は地元の和菓子店「花月製菓」のもの。同店から仕入れ、園内にあるフルーツパーラーでワニの頭に仕上げます。

 同園フルーツパーラーでは通常、園内で採れたバナナやパパイヤなどを提供していますが、今回の大福にはあえてフィリピン産バナナを使用。「フィリピンの標高約700m前後にある夜温が低い高地で、時間をかけて栽培されたおいしいバナナを使用しております。園内のバナナよりこちらのバナナの方が大福との相性がよかったです。最大限おいしさが引き出せるバナナをメニューごとに使い分けています」とこだわりを見せます。

 「定番化してほしい」という声も多く、バナナバージョンは通年販売を予定。現在は季節の味として、地元のイチゴを使ったバージョンも併売しています。今後はミカンなども候補に上がっており「季節ごとに地元の特産を使い、多くの方に楽しんでいただきたいです」。

 神山副園長は「思わず笑顔になる大福になればと考案しました。召し上がっていただいた方に大きな福『大福』がくるようにという願いも込めました」とアピールしています。

 単品各480円。深蒸し掛川茶付きセット820円(全て税込み)。イチゴバージョンは持ち帰りも可能。

 園の営業時間は午前9時〜午後5時(最終入園午後4時半)。年中無休。入園料大人1800円、子ども(4歳〜小学生)900円、4歳未満無料。

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