観光庁は、全国の19~25歳の男女400人を対象とした「海外旅行に関する意識調査」を2023年1月にインターネット上にて実施しました。その結果、海外旅行経験がある人のうち、9割以上の人が、「今年こそ海外旅行に行きたいと思う」と回答しました。また、2023年に行きたい海外旅行先は、男性の1位は「ハワイ」、女性の1位は「韓国」だったそうです。
まず、「2023年こそ海外旅行に行きたいと思いますか」と聞いたところ、42.7%の人が「行きたいと思う」と回答。海外旅行経験者に絞ると、90.9%の人が「行きたいと思う」と回答しました。
また、「海外旅行先を選ぶ際に重視する(した)ポイント」としては、「旅費の価格」(59.5%)を抑えて、「治安」(70.3%)が最多となり、最近の社会情勢などの影響もあるのか、安全に旅行をしたい人が多いことがうかがえたそうです。
続いて、「行きたい海外旅行先」を聞いたところ、男性は「ハワイ」(30.0%)、「フランス」(26.0%)、「台湾」(22.0%)が上位に並んだ一方で、女性は「韓国」(36.5%)、「フランス」(33.5%)、「イタリア」(30.5%)という結果になりました。
次に、「海外旅行ツアーに参加する際に、どの程度自由時間があると嬉しいですか」と聞いたところ、「すべて自由行動」(29.5%)と「交通手段や宿のみ旅行会社が手配し、他はすべて自由行動」(32.3%)を合わせて、6割以上の人が自由行動中心のツアーを希望していることが分かりました。
同庁は「海外旅行への不安を抱えている人が多い一方で、ツアーで海外旅行をした際、自由時間が多いとうれしいと考えるZ世代は多いようです」とコメントしています。
その一方で、「自由時間に対する不安度合い」では、「不安である」(37.0%)と「どちらかといえば不安である」(36.2%)を合わせて7割以上の人が「不安である」と回答。
同庁は「Z世代はまだ旅行経験があまり多くないこともあり、添乗員と一緒に行動できないツアーの自由時間に不安を感じる人が多い」と説明しています。
また、「自由時間が不安な理由」としては、「現地の言語がわからないため」(66.1%)、「トラブルや災害に巻き込まれた際の対処法がわからないため」(63.0%)が上位を占め、自由に観光したいと考える人が多い一方、現地の人とのコミュニケーションや、トラブルや災害への不安が大きいことが浮き彫りになったといいます。
さらに、41.8%の人が「トラブル・事件・事故に巻き込まれる可能性を考えたことがある」と回答。「トラブル・事件・事故時の対処・準備方法」については、「していないし、するつもりもない」が40.5%で最多となったほか、「しようと思っているが方法がわからない」と答えた人が34.8%となり、「している」と答えた人は7.5%に留まったそうです。
続いて、「トラブル・危険情報、情勢の情報収集をする際、参考にする・信頼できる情報源」を聞いたところ、「国・省庁」(44.8%)が最も多く、以下、「友人」(19.3%)、「親・親戚」(16.5%)、「インフルエンサー」(14.3%)と続きました。
最後に、「トラブル・危険を教えてくれる無料のサービスがあったら、どの程度登録したいですか」と聞いたところ、「登録したい」(23.8%)と「どちらかといえば登録したい」(40.8%)を合わせて6割超の人が「登録したい」と回答したそうです。
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【出典】
▽観光庁「ツアーセーフティーネット」調べ