大手回転ずしチェーン「スシロー」を運営する株式会社あきんどスシロー(本社、大阪府吹田市)は2月10日、13日から17日の5日間、店内飲食と持ち帰り商品を全品10%OFFにすると発表しました。
同チェーンでは、来店客による迷惑行為を撮影した動画が拡散。ネット上には「もう回転ずしに行けない」「心配」などの声が相次いでいました。
これを受け、同チェーンのファンらが回転ずし離れを防ごうと、SNSのハッシュタグ「#スシローを救いたい」を作成。店を訪れたファンは、注文した商品の写真を撮影し、「おいしくいただきました!」「子どもたちがスシロー大好きです」「この軍艦が好きです」などハッシュタグとともに投稿ーーという地道な応援活動を続けていました。
同社の新居耕平社長は文書の中で「店頭での直接のお声がけや、お電話を通して、私たちの想像をはるかに超えるご声援をいただきました。また、『食べに行ったよ』といったSNSでの投稿もたくさん拝見させていただきました。あきんどスシロー従業員一同、心の底から感謝申し上げます」と感謝の気持ちを述べました。
その上で「社内会議で私たちの感謝の気持ちをなんとか形にしてお返しさせていただけないかとの声があがり、私たちに何が出来るかを検討いたしました。企業理念である『うまいすしを、腹一杯。』をご提供することが最善であるとの結論に至り、わずかばかりですが、平日限定2月13日(月)~17日(金)まで、店内飲食・お持ち帰り全品10%OFFを急遽実施させていただくこととなりました」と説明しました。
社長のメッセージは同社の公式ツイッターアカウントでも投稿され、ユーザーからは「スシロー頑張れ」「これは行く」「行くしかねぇ!!!」「来週行きますね」「応援しています!」「アルバイトさんたちも労ってあげてください」などの声が続々と寄せられています。
ツイッター上では応援の声がある一方、一部では冷ややかな声が聞こえることも事実です。2022年6月に消費者庁が同社に対し、景品表示法違反(おとり広告)で再発防止を求める措置命令を出したことを思い出す人たちから「去年のおとり広告、みんな忘れたのか」「不祥事あったのに」といった声が上がっています。この点について同社では同じ文書の中で、「昨年の景品表示法違反を深く反省し、失ったお客さまの信頼回復に努めてまいります」と思いをつづっています。