「こんな寝かせ方で!?」高齢の柴犬の夜鳴きがなくなった… 少しでも心地よく眠れるように 愛情いっぱいの介護を伝授

福尾 こずえ 福尾 こずえ

今年3月で16歳になる柴犬の男の子・コロンくんと暮らすきくの🐶🐱(@9wTHlj7YmibEl9C、以下きくの)さんが1枚の写真を投稿しました。 

写真には、温かそうなブランケットに包まれたコロンくんが横向きになってぐっすり眠っている様子が写っています。むくむくのぬいぐるみを両前足でぎゅっと抱きしめているのがなんともかわいい!安心しきった様子で横向きに眠る姿は、まるで人間の赤ちゃんのようです。

コロンくんの寝姿に「かわいいい赤ちゃんみたい~」「枕してお布団かけてプーさんを抱っこ、、、なんて可愛いんでしょう😍」と癒される人が続出しました。

実はこの寝かせ方は、「独特の寝かせ方過ぎて参考にならないかもしれませんが、気が狂う程夜鳴きに参っていた日々が嘘のようにこの寝かせ方で夜鳴きは一切しません😂どなたかのわんちゃんの介護の参考に微々たるものでも参考になれば🙏🏻」と、眠れないコロンくんのために試行錯誤してたどりついた方法だったのです。

「早速やってみます!」「いずれ来るその日のために、メモしときます_φ(・_・)」「素晴らしい!夜鳴き対策は飼い主さんにとって必ず悩む一つですもんね!こうやって情報を共有していくこと、すごくステキやと思います!」と同じ境遇の飼い主さんもたくさん。 

コロンくんとの暮らしや夜鳴き対策について、きくのさんにお話を聞きました。

――コロンくんの症状を教えてください。

「2021年の夏頃から咳が出始め、イヌに多い心臓病といわれる『僧帽弁閉鎖不全症』と診断されました。その数カ月後に、顕著な頭の傾きが特徴の『突発性前庭疾患』、そこからほどなく『認知症』と診断されました。認知症の主な症状は、『グル活(グルグル同じ所を回ること) 』と『夜鳴き』です」 

――夜鳴きはいつごろから始まりましたか

「正確には覚えていませんが、今から7、8カ月前ほど前からだと思います。明確にこれが原因だ!と思えるものがなく、人間の赤ちゃんの夜泣きと同じく何が原因か分かりたくても分からないのかもと半ば諦めています…」 

――寝かしつけをしないと寝るのは何時くらいになりますか?

「自然に任せてしまうと19時頃から眠ってしまい、私が寝る頃に起きてきて、早朝まで夜鳴きが続きます。そうならないために、私の生活に合わせて大体22:30~23:00の間に寝かせています。そうすると、夜中1回くらいは起こされる事がたまにありますが朝まで眠ってくれます!」 

――どのようにしてこの寝かせ方にたどりつきましたか

「コロンは人に触られるのがあまり好きでは無いので、布団に寝かせるときに緊張してピーンと足が伸びてしまいます。そこで試しに前足の間にぬいぐるみを挟んだらうまく力が抜けて1カ月ほどこの寝方でぐっすり眠ってくれました。ただ今はまた夜鳴きが始まってしまって…振り出しに戻ってしまったので再度模索中です(笑)」 

――朝までこの状態で寝ているのでしょうか?

「たまーーに寝かせた状態で朝まで寝ていることもありますが ほとんど1度起きて布団の端の方で丸まって寝ています(笑)」 

――老犬を介護する上での悩みは?

「夜鳴きももちろんですが、食欲不振が1番の悩みの種です。食べたり食べなかったりを繰り返し当時10kgあった体重が今では7.6kgまで減ってしまいました。本当に食べない時は先生の許可を貰って人間が食べるバニラアイスや、シュークリーム、犬用のおやつ、猫のご飯を食べさせていました。おかげさまで今は元気だった時と同じ量のドッグフードにヤギミルクや犬用チュールを混ぜて残さずしっかり食べています」 

――コロンくんの性格を教えてください

「一般的な柴犬は飼い主に従順で、警戒心が強く、知らない人には吠えたりするそうですが、コロンはとてもおとなしく、散歩で出会う人全員に愛嬌を振り撒くタイプです。人懐っこいので、みんなからコロちゃんと呼ばれて可愛がられています。元気だった頃は散歩コースにある老人ホームのおばあちゃんが出てきて、良く撫でて可愛がってもらっていました。知らない人が家に来てもお構い無し、認知症になる前は無駄吠えも一切無いおとなしい子でした。好きなものは女の人とさつま芋。嫌いな物は、アリと芋虫、あと、雷と花火です」 

――コロンくんの好きなところを教えてください

「モタ〜とした顔と、特別太っている訳ではないのに肘が埋もれていて足が短く見えるところ。あとどんくさくて運動神経が悪い所も大好きです!」 

コロンくんが生後3カ月の時に出会ってから一緒に過ごしているきくのさん。コロンくんと暮らし始めてもう16年です。

コロンくんとの今後をたずねると「コロンが長生きできるようにこれからも全力でサポートしていきたい!」ときくのさん。『僧帽弁閉鎖不全症』と診断されてすぐのころは、のちのち後悔しないように大好きな車に乗って海や牧場へ散歩に行ったりしたそう。ですが今はコロンくんの負担のないよう、近場で楽しんでいるそうです。「いつかコロンと一緒に、コロンの大好きな那須のパンケーキ屋さんの犬用パンケーキを食べに行くのが今1番の目標です」と意気込みます。 

「老犬介護はつらいことやしんどいこともありますが、認知症になってもやっぱりコロンは可愛くて、以前と変わらず私に癒しや元気をたくさんくれます」ときくのさん。「世の中の老犬介護で奮闘している方々と、面白おかしく、つらい時こそ笑いに変えて、できるだけ後悔少なくお空へ送り出してあげられるように頑張っていきたいです」と教えてくれました。

■きくのさんTwitter https://twitter.com/9wTHlj7YmibEl9C

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