「アイドル時代は“闇”の部分を出せなかった」 香取慎吾、ライフワークの絵で自分を解放 4月から大阪で巡回個展

黒川 裕生 黒川 裕生

俳優やアート、バラエティ番組、音楽、ファッションと多方面で活躍を続ける香取慎吾さんの3年ぶりとなる個展が4月、初めて大阪にやってくる。初個展となった2019年の「BOUM! BOUM! BOUM!」で展示された作品はもちろん、大阪展のためだけに制作される完全新作(予定)などおよそ200点が一堂に。香取さんがこれまで取り組んできたアーティスト活動を凝縮させた空間になるという。開催に先立ち、2月1日に香取さんが一足早く来阪。意気込みを語った。

子供の頃から絵を描くことが大好きだったという香取さん。巡回展は初めてで、国内の東京以外で開催するのは今回の大阪が最初の地となる。ツアーは大阪の後、福岡(7月〜)、石川(9月〜)、福島(2024年3月〜)と続く予定。会見場に現れた香取さんは「今日ここに立って、『本当に日本中を回れるんだな』という実感が湧いてきました。大阪から始められるのが本当に嬉しいです」と笑顔を見せた。

この日、大阪入りしたばかりの香取さんだが、「大阪は食べ物が本当に美味しい! たこ焼き、イカ焼き、明石焼(玉子焼)、ベビーカステラ…。もう全部いただきました」と告白。さらに、「大阪には子供の頃からコンサートとかでよく来させていただいて、熱い応援で背中を押していただき、とてもありがたく感じていました。アイドル時代はあまり外に出る機会がなかったのですが、最近やっとちょっとずつ外に食事に行ったり、街の様子を見られたりするようになって、あらためて楽しんでいます」と話した。

「闇とか言ってられなかった」アイドル時代

今回の個展は、光と闇もテーマのひとつ。香取さんは「もちろん光は好きだけど、闇も嫌いじゃないんです。闇にのまれても、そこでリフレッシュしてまた光に向かっていく。人には誰しも、闇の時間、上を向いていられない時間があると思います。でも闇を経験することで、また明日に向かって、光に向かって立ち向かえるんじゃないでしょうか」と力を込め、こう続けた。

「僕の闇の部分は、展覧会という場だからこそ見せられるもの。アイドルとしてステージで歌っているときは、闇とか言っていられませんから。絵を描くという行為は、そういう部分も出していける。そこを見てもらえたらなと思います」

大阪の会場で初めて展示する新作もあるほか、香取さん自身、会場に顔を出すつもりだという。

「(1月に終わった)東京会場には顔を出しすぎてしまって、最後の方はさすがにちょっと控えたくらい。大阪でもタイミングが合えば、直接お会いできるかもしれません。そのときは是非『あら慎吾ちゃん』と声を掛けてください」

日本各地で個展が開催できることを「夢みたい」と感慨深げに語った香取さん。ライフワークとなっている創作活動について「絵を描きながら自分と対話するのが楽しい」と言い、会見場に掲示された自作の巨大なパネルを「僕、作者だから触れちゃうんですよ〜」と手でぺたぺた触るお茶目なそぶりも見せつつ、「僕の夢が叶う瞬間をたくさんの人に見ていただけたら」と目を輝かせた。

「WHO AM I -SHINGO KATORI ART JAPAN TOUR-」は4月20日から6月18日まで、グランフロント大阪北館ナレッジキャピタルイベントラボで開催。

【公式サイト】https://www.whoamitour.jp/

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