花の苗の生産や販売をしている農家や園芸店では、パンジーやビオラが最盛期。咲き終わった花を取り除いて、きれいに形を整える作業が欠かせません。ところが、それを邪魔する猫が…?
のら爺@園芸猫垢(時々お孫ちゃん)(@Noraore1)さんは、
「この時期ハウス内ではパンジー&ビオラの花殻摘みの作業をするのですが、著しく作業効率が低減しています。原因をご覧下さい」
とTwitterに動画を投稿しました。そこにはへそ天でくつろぐ猫ちゃんの姿が。
この投稿には、
「花殻を摘む業務より猫ベッドである業務の優先度が高いのは世界の常識なので、仕方ないことと思います」
「腕の中でこれだけ無防備に爆睡なんて、どれだけ安心してるんだか。居心地も良いのでしょうね」
「あ〜ららっ!どうしましょう?野生のやの字も無くなっちゃって」
などの反響があり、「いいね」は1.9万件にもなりました。
この猫はいったいどんな猫なのでしょう。のら爺@園芸猫垢(時々お孫ちゃん)さんにお話を聞きました。
—飼い猫ですか。
「いえ、不妊手術をしたさくら猫のモッ君(正式名はもどき)です。農場で生活しています」
—なぜさくら猫に?
「2021年1月に農場に現れ始めましたが、先住の子たちから追いかけ回されていました。2022年2月に前足を怪我していたので捕獲し、治療と去勢を行いさくら猫にしました。経過観察のため1週間ほどケージで過ごしていましたが、状態が良かったので放しました」
—ずっと農場にいるのですか。
「モッ君の天敵だった先住猫が4月頃に体調を崩し、それ以来農場にいる時間が長くなりました。その猫が10月に亡くなってからは、ずっと農場で暮らしています。年齢は推定で4歳ぐらいかと思います」
—温室は冬でも気持ちいいのでしょうね。
「ハウスの中は高温にならないように一部ビニールを開けています。しかし、外気より3〜5度高いので、農場猫たちはハウスの中にいることが多いです。出入りは自由にしています」
—人には慣れているのですか。
「モッ君を触れるようになったのは2022年の6月頃で、そこから急速に人慣れしました。よく食べ、よく寝て、とにかく人には甘えます(笑)。ただ、先住たちとは未だに距離があり、人望ならぬニャン望がありません。それでも先住猫を差し置いて、今では農場のボスになっています」
—作業はできましたか。
「この動画は私が抱っこしながら撮影したのですが、その間、ずっと私の膝の上で寝ていました (笑)。作業しにくい状態でしたが、常に手は動かしていました (笑)」
自由気ままに生きているモッ君。幸せそうですね!
のら爺@園芸猫垢(時々お孫ちゃん)さんのブログはこちらをご覧ください。
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【わたなべ花壇プロフィール】
創業以来69年。現店舗は今年で31周年を迎えました。 猫の額ほどの小さなお店ですが、こだわりの植物とオシャレな雑貨がギュッと詰まっています。ガーデニング教室もやっていて、現在生徒さんは約70名! これからも様々なご提案をしていきたいと思います。