車の中に残された犬!?…でも大丈夫「ドライバーはもうすぐ戻ります」 空っぽの運転席にメッセージ、テスラの最新機能に驚き

金井 かおる 金井 かおる

 神戸市内にある商業施設の地下駐車場でのこと。車から降りると、隣の車の助手席に中型犬がいることに気が付きました。締め切った車内で大丈夫かなーー。心配になったその時、運転席の大型ディスプレーのメッセージが目に飛び込んできました。「ドライバーはもうすぐ戻ります。ご心配なく! A/Cはオンで〇〇℃です」。

 ほどなくして車の持ち主が戻ってきたので声を掛けると、車はアメリカの電気自動車大手「テスラ」のもの。「ドッグモード」と呼ばれる標準機能を選択すると、車内の空調が快適な温度で保たれる上、犬の体調を心配して覗き込む人に向けてメッセージも表示できるそう。愛犬家である持ち主は「電気自動車ですし、何よりドッグモードがあるからこの車を選びました」と満足そうな様子でした。

テスラ社「現在発売中の車両、全てに搭載」

 テスラ社のドッグモードは現在販売中の車両Model 3、Model Y、Model S、Model Xの全てに搭載。購入者からは「少しコンビニへ行く際などにとても役立つ」と好評だといい、「電気自動車はエンジンなどによる震動がなく、走行震動も少ないため、愛犬も安心して一緒に移動ができるとのお声をいただいています」と愛犬への負担の少なさもアピールします。現在のところドッグモードはテスラだけの機能で、アメリカ国内ではテスラアプリを介して車内映像が確認できる進化したモードもあるそうです。

ツイッターでも話題「こんなモードがあるなんてステキ」

 「ドッグモード初めて使ってみた すぐ戻るからね!」ーー昨年夏にはツイッターユーザーJUNさん(@sbr1mn)の投稿が話題になりました。「すごい機能ですね」「こんなモードがあるなんてステキ」「この機能欲しい」などの声が広がり、5.5万を超えるいいねがつきました。

 JUNさんはまいどなニュースの取材に対し、テスラのドッグモードは「犬が快適なのはもちろん、周囲の人間にも配慮した素晴らしい機能」と評価し、「電気自動車だからこそ実現できるものだと思いました」と感想を述べました。

 【ドッグモード】テスラ社の共同創業者兼CEOであるイーロン・マスクがユーザーからの要望を受け、2019年から採用したシステム。同社サイトでは「『ドッグ』では、タッチスクリーンに現在のキャビン温度が表示され、ペットが安全であることを通り過ぎる人に教えます」と説明し、「この設定は人用ではなく、短い間だけに使用して、温度を維持することができない状況で車両に戻る必要があるので、ドライバーは近くにいる必要があります」と注意書きもあります。

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