あの頃バカにしてたおっさん、ゴメン!「歳はとったけど中身は10代まま」の真意が理解できた40代の声に共感

中将 タカノリ 中将 タカノリ

歳は取っても人間の中身はさほど変化していないと感じる加齢あるあるがSNS上で大きな注目を集めている。

きっかけになったのは写真家で写真工房代表のノブさん(@NobuRC30)が投稿した

「ハタチの頃、まわりの40〜50代のおっさんが『いやぁ歳はとったけど中身はホント10代のままだわ』とか言ってるのを聞いて『なにを図々しいこと言ってるんだ。そうだとしてもそれは成長してないってことで周りに言うなんて恥ずかしい。』とか思ってて、実際なってみてわかる。高校生男子くらいです。」

というエピソード。

現在、40代半ばだというノブさん。10代の頃、バカにしていた大人たちの言葉が今になって染みてきたという告白に、SNSユーザー達からは

「落ち着きが出てきたってのは単なる老化からくる体力の低下だったんやなって…」
「オカンの名言『男の人なんていくつになっても小学生をひっくり返したようなもん』」
「わかります。図々しさの権化ですが、身体と心のギャップには正直に従うようにしてます。悲しいけど(肉やラーメンで胃もたれしちゃうし深酒出来なくなった)」

など数々の共感の声が寄せられている。

ノブさんにお話を聞いた。

ーー昔、年長者からこういった話を聞かされた時のご感想をお聞かせください。

ノブ:外見もしぐさもどこからどう見ても完全におっさんなのに何を言ってるんだ図々しいと感じました。ましてや内面が10代から成長していないとは、言ってて恥ずかしくならないのかなと。

ーー今の年齢になられたご自身の感覚をあらためてお聞かせください

ノブ:外見もしぐさもどこからどう見ても完全におっさんなのに、本当の芯となる部分は10代から大きく成熟したとの実感がありません。もちろん大人として、社会人として長い年月を過ごしてきているのですが、その都度役割や状況に応じて知識や経験、身につけた常識、そして外見といった外殻を付け替え、大人らしく演じ振る舞い乗り越えているだけなのではないかと感じます。

ーー外殻で大人らしく見えるということなんですね

外殻を取り払い最後に残る芯の部分は、おそらく高校生頃の自分自身と大差ないのではないかと自己評価を行った次第です。そう考えると若い頃恥ずかしいと唾棄したおっさんは、何の誇張も見栄もない素の評価を口にしていたのではないかと納得できました。

ーー今回の反響へのご感想をお聞かせください。

ノブ:まず誤解の無いようお伝えしたいのですが、今回の内容は「かつて侮蔑していた内面の成長が止まったおっさんに、気づけば自分もなっていた自嘲」であり、決して「歳を取っても内面が若々しい自分っていいよね」ではないということです。いただいたご反響の多くは共感を伝えるもので、多くの人が本当の芯となる未成熟な自分を内包しながら大人や社会人、家庭人などの役割を、演じ果たし続けられていることを改めて教えていただきました。

一方で「そんなことはない」「いつまでも若いつもりで気持ち悪い」「それは教養が足りないからだ」とのご批判もいただきました。ごもっともと思うところももちろんありましたが、かなり攻撃的、侮辱的な反応もありました。意識と教養が高く成熟を自認している方ほどそうした傾向が強く感じられ、「成熟とは…?」と改めて考えた次第です。

◇ ◇

読者のみなさんはノブさんの投稿についてどう感じただろうか?年齢を経たからこそわかるこの加齢あるある。ぜひ若者にも知っていてほしいものだ。

なお、今回の話題を提供してくれたノブさんは、バイク専門の写真撮影サービス「ノブ撮り」を主催している。10代以来のバイク好きがこうじ、多くのバイクファンの愛車を最も素敵な形で写真に残したいというの思いで活動しているということだ。3月には京都・美山に新しいスタジオがオープンするので、ご興味ある方はツーリングがてら是非足を運んでいただきたい。

ノブさん関連情報

Twitterアカウント:https://twitter.com/NobuRC30

ノブ撮り公式サイト:https://photo-craft.net

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