不倫疑惑で話題になっている元AKB48の篠田麻里子さん(36)。夫婦喧嘩とみられる音声が流出し、「私が全部悪い」「私がしたことだから」「チャンスください」「死んだら許してね」などと泣きながら訴える篠田さんの声がネット上で広がっています。
一方、篠田さんはインスタグラムで「私が不倫したという事実はありません」「今後、私が法廷に立つことになっても、そう主張していきます」と不倫を明確に否定しました。
流出した音声では、不倫を認めているかのように聞こえますが、離婚裁判で不貞行為を立証するのはハードルが高いといいます。かつて自身もアイドルとして歌手デビューを果たし、弁護士に転身した平松まゆき氏に聞きました。
「大好きだよ」のLINEは証拠にならない
ーー裁判で不貞行為を立証するのは難しいのでしょうか。
「一般論として、肉体関係があったと確認できる、もしくは強く推認できる証拠が必要です。
2人で仲むつまじく歩いている写真や、「大好きだよ」といったLINEメッセージで証明できると思われがちですが、そのような写真やメッセージだけで肉体関係を立証できるとは言い切れません。路上でキスした路チュー写真があったとしても、即座に不貞行為があった、とは断定できないんです」
ーーどのような証拠だと不貞関係を証明できますか。
「2人がラブホテルから出てきた写真や、卑猥(ひわい)なメッセージをやり取りするLINEは肉体関係を示す有力な証拠となります。裸の写真を送り合っているLINEとかですね。
そのような決定的証拠がない場合、たくさんの状況証拠を提出して、不貞行為があったと推認させていくしかありません」
ーー今回、「私が全部悪い」「死んだら許してね」などと泣きながらわびる音声が流出した一方で、篠田さんは不倫を否定しました。
「篠田さんは音声の中で不倫相手と肉体関係があったと認めたのでしょうか。篠田さんも弁護士を入れているでしょうから、『あの時、泣きながら謝ったのは、不倫を認めたのではなく、いい妻じゃなかったことをわびたものだった』と法廷で主張する可能性はあると思います。
一方、夫は録音をする前に弁護士と綿密な打ち合わせをして、篠田さんとの話し合いに臨んだのではないでしょうか。だとすると、夫側はもっと強い証拠を握っている可能性があります。
私は法廷戦略として、先輩弁護士から『証拠は小出しにすると良い』と教わりました。篠田さんに不倫を否認させておいて、その後、不貞行為を認めざるを得ない証拠を突きつけることで証言をひるがえさせ、裁判官の心証を悪くする狙いがあるのかもしれません」
ーー裁判の結果がどうあれ、今回の騒動は篠田さんの芸能活動に影響があるでしょうか。
「事務所の力と、本人のメンタルによりますね。自ら今回の騒動をネタにできたり、堂々とメディア露出をやっていけるかどうかによるのではないでしょうか」